2025年9月17日、インディアナポリス(米国):
今週末、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)が世界に名だたるインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(米国インディアナ州)で開催されるTirerack.comバトル・オン・ザ・ブリックスへと舞台を移す中、最高成績を挙げたばかりの驚異のアストンマーティンValkyrieが国際レース・デビューシーズンのクライマックスに向けて爆進します。
アストンマーティンのワークスチームTHORによるValkyrieの米国デビューシーズンは、前回のロード・アメリカでこれまでの最高成績を記録しました。英国のウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ブランドであるアストンマーティンの最新型ハイパーカーValkyrieは、好調な週末を経て初の6位フィニッシュを決めました。
北米最高峰スポーツカー選手権であるIMSAの2025年シーズンが残すところ2レースとなった現在、ますます高まりを見せる車両の競争力を引き続き伸ばし、その波に乗ったまま一年を終えることが目標となっています。
インディアナポリスは、レース時間が標準的な2時間40分より長い全5戦から成るIMSAミシュラン・エンデュランス・カップの第4戦です。Valkyrieは3月に開催された第2戦のモービル1セブリング12時間レースでIMSAデビューを果たし、7月にワトキンズグレンで開催されたサーレンズ・グレン6時間レースでも快調なパフォーマンスを見せました。
ドライバーのロマン・デ・アンジェリス(カナダ)とロス・ガン(英国)は、「ブリックヤード」の愛称で知られるインディアナポリス・モーター・スピードウェイの2.4マイルのコースが2023年にIMSAに復活して以来、毎回出場を重ねています。両者とも、これまではThe Heart of Racing(THOR)チームのアストンマーティンVantage GT3で参戦してきました。ガンは2023年にIMSA GTD Proクラス2位、昨年は5位を獲得しており、一方のデ・アンジェリスは2023年にGTDクラス(GT3車両が対象)4位、続くシーズンではGTD Proに移って6位を獲得しています。
IMSAと世界耐久選手権(WEC)の両方で唯一のロードカー由来のハイパーカーであるValkyrieは、アストンマーティンとTHORによって量産バージョンをベースに開発されました。競技バージョンは、レース用に最適化したカーボンファイバー製のシャシーに6.5リッターV12エンジンの改良版を搭載しています。エンジンは標準仕様では最高回転数11,000rpm、最大出力は1,000bhpを超えますが、ハイパーカーのレギュレーションに従い、出力は500kW(680bhp)に厳密に制限されます。
アストンマーティンにとって、Valkyrieの出場は5つの総合優勝と7つの表彰台獲得を決めたアメリカン・ル・マン・シリーズが開催された2011年シーズン以来、初めての米国スポーツカーレース最上位部門への挑戦になります。
ロス・ガン、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「インディアナポリスで再びValkyrieに乗ることをとても楽しみにしています。IMSAの日程が大きく空いた間、The Heart of RacingチームとアストンマーティンはValkyrieのパッケージ改良実現のため、本当に懸命に努力しました。Valkyrieはレース出場のたびに能力を開花させている印象があります。かの有名なインディアナポリス・モーター・スピードウェイのゲートに登場するときは、夢ではないのかと思わず自分をつねってしまうような瞬間になると思います。シーズン終盤に入り、私たちは前回のロード・アメリカの最高成績をさらに伸ばすことに焦点を絞っています。目標は前回より一つ上を狙い、引き続き学びを得ること。そして最も重要なのは、楽しむことです」
ロマン・デ・アンジェリス、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「ロード・アメリカから、日程にかなり長く感じる休みがあった後にレースに戻れることを楽しみにしています。前回Valkyrieでの初の6位フィニッシュに続いてインディに向かうのは良い気分です。前回の成果でチームの士気と自信がかなり高まり、今週末さらに良い結果を目指してがんばろうという雰囲気になっています。次の6時間レースに向けて可能な限りの準備ができるオフの時間があったのはよかったですし、アストンマーティンTHORチームとまた一緒にやれることを楽しみにしています」
イアン・ジェームズ、アストンマーティンTHORチーム代表:「IMSAとFIA世界耐久選手権の両方で、Valkyrieは目に見える進歩を遂げています。ロード・アメリカでは過去最高の競争力を発揮し、初の6位を獲得しました。とても良い戦略的な選択がいくつかあったのと、パフォーマンスの安定を達成できたおかげです。今週末、Valkyrieを世界でも最も有名なサーキットであるインディアナポリス・モーター・スピードウェイに登場させるという栄誉にあずかります。IMSAデビューシーズン終盤に控える、大きな挑戦となることが確実な2つのレースの1つ目で、これまでの上り調子を続けていくことを狙っていきます」
アダム・カーター、アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者:「ValkyrieのデビューシーズンもIMSAのレースが残り2つとなりましたが、2025年はValkyrieとアストンマーティンTHORチームの両方とも着実な進歩を遂げ、心強いものがありました。前回のロード・アメリカにおいて、Valkyrieの連続6回目のトップ10フィニッシュとなった本プログラム初の6位を獲得できたことが、それをよく示しています。ValkyrieはGTPカーの新参者であるにも関わらず、非常に高い信頼性を示し、セブリングやワトキンズグレンなどの困難なサーキットでも長時間の耐久レースで好調なパフォーマンスを見せてくれました。終盤のレースでも絶えず改良に向けて力を尽くし、このような進歩を続けていくことを目指しています」
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