東洋大学(東京都文京区/学長・矢口悦子)の理工学部 都市環境デザイン学科 山崎宏史(やまざき ひろし)教授が、2025年10月16日に環境大臣表彰(廃棄物・浄化槽研究開発功労者)を受賞しました。同日、第69回生活と環境全国大会式典(一般財団法人日本環境衛生センター主催/宮城県仙台市)において表彰式が執り行われました。
「環境大臣表彰(廃棄物・浄化槽研究開発功労者)」は、廃棄物・浄化槽分野の研究開発において学術的及び実用的に、広範かつ有益な成果を収めた功績に与えられるものです。学術的な成果のみならず、実社会への幅広い波及効果や政策的価値、地域や社会への貢献度などが評価されるものであり、環境・廃棄物・水処理分野の研究者・技術者にとって、非常に栄誉ある賞です。
山崎教授は、分散型排水処理システムのひとつである浄化槽をテーマに、それらに係る放流水質の高度化、温室効果ガス排出量の削減等に関する研究に取り組み、それらの環境施策への反映等、専門分野で長年にわたり継続的かつ実効性のある成果を残してきたことが評価され、今回の受賞に至りました。
■山崎宏史 教授 コメント
この度は栄誉ある環境大臣表彰を賜り、関係の皆さまに心より感謝申し上げます。分散型排水処理システムのひとつである浄化槽をテーマに、水環境の健全化に寄与する放流水質の高度化・水生生物への影響、地球温暖化対策に寄与する温室効果ガス排出削減等の研究に取り組んでまいりました。これらの研究は、学術的な発展のみならず、持続可能な社会の構築に実用的な貢献を果たすことを目指したものです。今後も水環境の保全と脱炭素社会の実現に向けて、より一層、研究・教育活動に邁進してまいります。
山崎教授は、東洋大学が2027年4月に開設する「環境イノベーション学部(※)」及び「大学院 環境イノベーション学研究科(※)」に就任予定です。環境イノベーション学部は、環境の学びを通じて、持続可能なグリーン・デジタル社会を実現するため、社会変化を踏まえた環境問題に対し、デジタル技術、科学コミュニケーションを活用した新たな解決策を探究します。
※2025年10月現在、設置構想中。学部及び研究科の名称は仮称であり、計画内容は変更となる場合があります。
<環境イノベーション学部特設サイト>
https://www.toyo.ac.jp/env/
▼プロフィール
山崎 宏史 (やまざき ひろし)
所属:理工学部都市環境デザイン学科 教授
学位:博士(工学)
専門分野:水環境、衛生工学、地球温暖化対策等
研究キーワード:浄化槽/ディスポーザ/地球温暖化
著書・論文等:
・合併・単独処理浄化槽放流水および生活雑排水を対象とした藻類生長阻害試験による生長阻害物質の推定(共著)土木学会論文集 Vol.81, No.8
・浄化槽の処理性能に及ぼす過去の水温履歴の影響(共著)土木学会論文集 Vol.76, No.7
▼参考
東洋大学SDGs NewsLetter Vol.41 山崎宏史インタビュー
「災害時でもトイレの使用を確保し、「トイレパニック」を防止。持続可能な社会づくりの一助へ」
https://www.toyo.ac.jp/sdgs/newsletter/00077.html
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/