株式会社梓書院(本社:福岡市博多区)は、古代史の総合雑誌『季刊邪馬台国』の最新147号を、2026年5月に発行いたします。
■総力特集は「川の古代史 ─ 流域から読み解く古代日本」
今号は、古代の人々の生活や文化、そして地域間の交流において「川」が果たした役割に焦点を当てた総力特集です。各地の河川流域から古代日本の姿を読み解く、充実の内容となっています。
- 遠賀川流域の古代文化 ―流域をたどる地域史―(嶋田光一)
- 古代における筑後川 ―有明海の水上交通と交流―(小澤太郎)
- 菊池川流域の装飾古墳群(矢野裕介) / 菊池川流域における古代の風景(宮崎敬士)
- 信濃川流域で隆盛した火炎土器の文化(小熊博史)
- 胆沢扇状地で交錯する社会と文化 最北の前方後円墳・角塚古墳と鎮守府胆沢城(大堀秀人)
- 神話・古代史に登場する日本最古の灌漑用水「裂田溝」(石井幸孝)
■多彩な連載や注目の古代史論考も多数収録
特集以外にも、多角的な視点から古代史の謎に迫る論考や人気連載が目白押しです。
- 「棺あって槨なし」が証明する邪馬台国北部九州説 ―データサイエンスが解く千年の謎―(安本美典)
- 大国主命と素戔嗚尊 国譲りと出雲王朝成立の実像(福永晋三)
- 山﨑教授の計量古代学へのお誘い③ 邪馬台国に至る運動方程式(山﨑好裕)
- 「乞食の相おはします」中大兄皇子の西国修行と称制問題 / 筑紫なる斉明天皇と天智天皇 第3回(綾杉るな)
- 倭国(邪馬台国)の神々 第6回
- 神社仏閣、縁起めぐり 第13回 ヤマトの宗像(むなかた)神社(豊田滋通)
- 私の町の博物館 第10回 九州国立博物館・東北歴史博物館
表紙は、筑後川を小舟で渡る古代人を色鮮やかに描いた、大原司朗氏による「装飾古墳に残された川と人」が飾ります。
古代史・考古学に関心のある皆様に、新たな発見と深い考察をお届けする必読の一冊です。ぜひお手にとってご覧ください。
▼Amazonでの購入はこちらから
https://amzn.asia/d/0bGsvFM6
□商品概要
- 書籍タイトル:『季刊邪馬台国』147号
- 形態:A5判、並製(ソフトカバー)、206ページ
- 定価:1,485円(本体1,350円+消費税10%)
- 発売日:2026年5月1日(金)
- 販売先:全国書店、amazon等
- 販売元:株式会社梓書院
□本件に関するお問い合わせ先
株式会社梓書院
□梓書院とは
昭和47年(1972年)に福岡県で創業、令和4(2022)年に50周年を迎えた出版社です。創業より作り上げてきた書籍点数は2000冊を超えるまでとなり、これからも地元福岡はもとより九州に根ざした書籍作りを通して、より豊かな文化の向上に寄与していきたいと考えています。
・所在地:〒812-0044 福岡県福岡市博多区千代3-2-1麻生ハウス3F
・代表取締役社長:田村志朗
・事業内容:図書出版(実用・一般書/郷土史・古代史/小説・エッセイ/詩・句・写真集/自分史etc)、マンガ制作(郷土の偉人・歴史マンガシリーズ制作出版/PRマンガ制作/社史マンガ制作etc)、各種企画制作(社史・記念誌制作/広報誌制作/電子ブック制作)等
本件に関するお問合わせ先
株式会社梓書院
・所在地:福岡県福岡市博多区千代3-2-1
・TEL:092-643-7075
・URL:
https://www.azusashoin.com/
*-*-*-内容詳細-*-*-*
【総力特集:川の古代史 ─ 流域から読み解く古代日本】の読みどころ
▼遠賀川流域の古代文化 ―流域をたどる地域史―(嶋田光一)
旧石器・縄文時代から官道が整備されるまで、遠賀川流域の文化の変遷を総覧します。前漢鏡や南海産貝輪が出土する立岩遺跡などを例に挙げ、この地域が古代の交易ネットワークにおいて重要な「十字路」に位置していたことを浮き彫りにします。
▼古代における筑後川 ―有明海の水上交通と交流―(小澤太郎)
日本最大の干満差を誇る有明海の潮流を利用した、筑後川の水上交通の歴史に迫ります。神話に描かれた船材としての「クスノキ」の重要性や、有明海・筑後川ルートを通じた朝鮮半島・近畿との交流の姿を、文献と考古資料の両面から解き明かします。
▼菊池川流域の装飾古墳群(矢野裕介) / 菊池川流域における古代の風景(宮崎敬士)
熊本県・菊池川流域に集中する色鮮やかな「装飾古墳群」に描かれた文様から、古代人の死後の世界観を紹介します。さらに、古代山城「鞠智城(きくちじょう)」の築城に用いられた版築や度量衡の規格化といった最新土木技術、そして条里制の整備から、当時の人々の息遣いが聞こえる風景を描き出します。
▼信濃川流域で隆盛した火炎土器の文化(小熊博史)
信濃川流域に広がる縄文時代の火炎土器文化を紹介します。長岡市の馬高遺跡などの環状集落の景観から、火炎土器の複雑な造形美を生み出した縄文人たちの精神的なゆとりと、豊かな暮らしの姿を紐解きます。
胆沢扇状地で交錯する社会と文化 最北の前方後円墳・角塚古墳と鎮守府胆沢城(大堀秀人) 岩手県南部の胆沢扇状地を舞台に、ヤマト社会とエミシ(蝦夷)社会の接触・衝突・融合の歴史を考察します。日本最北の前方後円墳「角塚古墳」や平安時代の「胆沢城」の存在から、辺境と呼ばれた地で展開したしたたかで独自の文化に迫ります。
▼神話・古代史に登場する日本最古の灌漑用水「裂田溝」(石井幸孝)
神功皇后が那珂川の水を引くために掘らせたとされる、日本最古の灌漑用水「裂田溝(さくたのうなで)」のロマンを辿ります。取水口である「一の井堰」の巧みな構造や、安徳台周辺の遺跡を歩きながら、古代から現代まで途切れることなく続く「水の道」の歴史を描き出します。
【注目の連載・古代史論考】の読みどころ
▼「棺あって槨なし」が証明する邪馬台国北部九州説(安本美典)
『魏志倭人伝』の「棺あって槨なし」という記述に徹底的にこだわります。畿内の「竪穴式石槨」と北部九州の「箱式石棺」などの墓制を比較し、さらに出土物の統計学的なデータサイエンス分析を用いて、邪馬台国が北部九州に存在したことを論証する意欲作です。
▼大国主命と素戔嗚尊 国譲りと出雲王朝成立の実像(福永晋三)
記紀神話を独自の手法で精緻に解読します。素戔嗚尊(徐福)と大国主命の対決や、八岐大蛇退治の真実を、遠賀川流域や英彦山周辺の地理・神社伝承と結びつけて大胆に推理し、出雲王朝成立の実像に迫ります。
▼「乞食の相おはします」中大兄皇子の西国修行と称制問題(綾杉るな)
中大兄皇子が即位前に筑後国で「腹赤魚(ウグイ)」を献上されたという伝承を深掘りします。なぜ皇子がその地で修行を行ったのか、そして白村江の戦いという国難の時期に、なぜ即位を遅らせて天皇不在(称制)の期間を作ったのか、新たな視点を提示します。
▼山﨑教授の計量古代学へのお誘い③ 邪馬台国に至る運動方程式(山﨑好裕)
『魏志倭人伝』を「地理書」として分析します。記述されている方位や距離、「水行」「陸行」といった移動表現を「運動方程式」の観点から読み解き、他の国々の記述との偏りを比較することで、邪馬台国の位置を絞り込むための論理的なアプローチを探ります。