子どもの健やかな成長にあそびを通して貢献することを目的に、教育玩具・遊具の輸入・開発・販売とあそび場づくりを行う株式会社ボーネルンド(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中西みのり)は、6月11日の「国際あそびの日」を前に、3歳以上12歳未満の子どもを持つ親1,000人を対象に、「公園遊び」に関するインターネット調査を実施しました。
調査の結果、「公園遊びは子どもの成長に大切」と考える親は8割にのぼり、多くの家庭で公園遊びの価値が認識されていることがわかりました。一方で、親世代と比較すると、現在の子どもは公園で遊ぶ「頻度」と「時間」ともに減少傾向にあり、特に「1時間以上遊ぶ」割合は大きく減少しており、公園遊びの短時間化が進んでいる実態が明らかになりました。
その背景として、「夏の暑さや天候による体調面への不安」が79.8%と最も高く、気候変動リスクが子どもの外遊び環境に影響していることがわかりました。さらに、「公園のルールや禁止事項が増えた」(69.1%)、「安全面に配慮された遊具や設備が増えた」(51.0%)という声も見られ、公園環境が親世代の頃と変化している様子が見られました。
【 調査結果のポイント 】
・
「公園遊びは子どもの成長に大切だと思う」と回答した親は
80.0%…Q1
・
「子どもは公園で遊ぶことが好き」と回答した親も
74.4%となり、公園遊びは現在も子どもにとって身近で重要な遊びの場であることがうかがえる…Q2
- 現在の子どもは親世代より、公園で遊ぶ「頻度」「時間」ともに減少
・
「週1回以上公園で遊ぶ」と回答した割合は62.5%で、親世代と比較して11ポイント減少…Q3
・
現在の子どもの67.1%が「1時間未満」の利用にとどまり、親世代よりも公園遊びの短時間化が進んでいることがわかった…Q4
- 公園遊びの最大の不安は「猛暑・天候」、約7割が「公園での禁止事項増加」を実感
・公園で遊ばせる際の不安として最も多かったのは、
「夏の暑さや天候による体調面への不安」(79.8%)で、気候変動リスクへの意識の高まりがうかがえる…Q5
・また、
「公園のルールや禁止事項が増えた」と感じる親は69.1%にのぼった…Q6
- 今後求められる公園1位は「暑さや雨の影響を受けにくい環境」
・現在の公園にもっと必要だと思うものの1位は、
「暑さや雨など天候の影響を受けにくい環境」(39.2%)で、続いて
「思い切り身体を動かして遊べる遊具や空間」(30.4%)となり、
天候に左右されず自由に身体を動かして遊べる環境へのニーズが高いことがうかがえる…Q7
【 調査概要 】
調査方法 : インターネット調査
調査対象 : 長子の年齢が3歳以上12歳未満の公園で遊んだことがある方
有効回答数 : 合計1,000サンプル
調査時期 : 2026年5月18日~21日
【 調査結果 】
※構成割合は四捨五入をしているため、合計が100にならない場合があります。
【 約8割の親が「公園遊びは大切」と回答 — 今も変わらない公園遊びの重要性 】
Q1.あなたは、子どもの成長にとって「公園で遊ぶこと」は大切だと思いますか。
Q2.あなたのお子様は、公園で遊ぶことが好きだと思いますか。
「公園遊びが子どもの成長にとって大切」と回答した親は、「とてもそう思う」(43.4%)、「どちらかと言えばそう思う」(36.6%)を合わせて8割にのぼり、多くの家庭で公園遊びの価値が認識されていることがわかりました。また、「子どもは公園で遊ぶことが好き」と回答した親も「とてもそう思う」と「どちらかと言えばそう思う」を合わせて74.4%となり、公園遊びは現在も子どもにとって身近で重要なあそびの場であることがうかがえます。
【 親世代より、子どもが公園で遊ぶ「頻度」「時間」ともに減少 】
Q3.あなたが子どもの頃と、現在のあなたのお子様について、公園で遊ぶ頻度はそれぞれどのくらいですか。
Q4.あなたが子どもの頃と、現在のあなたのお子様について、公園で遊ぶ時間は1回あたり平均でどのくらいですか。
親世代と比較すると、現在の子どもは公園で遊ぶ「頻度」「時間」ともに減少傾向にあることがわかりました。特に、「1回あたり平均1時間以上遊ぶ」と回答した割合は、現在の子どもは32.9%と、親世代の46.7%よりも13.8ポイント低く、公園で長時間過ごす子どもの割合が減っている様子がうかがえます。
また、「週1回以上遊ぶ」と回答した割合も、62.5%と親世代(73.5%)と比較して11ポイント減少していました。
東京科学大学で公園のフィールドワーク研究を行う北村 匡平氏は、「週1回以上公園で遊ぶ子どもは現在も一定数存在している一方で、1時間未満の利用が67.1%を占めており、公園で遊ばなくなったのではなく、公園での滞在時間が短くなったことが現在の特徴」と分析しています。その背景には、猛暑や熱中症への不安に加え、習い事や塾、ゲーム、タイパ・コスパ意識など、現代的な生活習慣の変化も影響している可能性があると指摘しています。
【「暑すぎて遊べない」— 約8割が、公園遊びの不安は「夏の暑さや天候による体調面」と回答】
Q5.あなたがお子様を公園で遊ばせる際、下記それぞれの項目で不安や抵抗を感じますか。
親が子どもを公園で遊ばせる際の不安として最も多かったのは、「夏の暑さや天候による体調面への不安」で、約8割(79.8%)が「とても感じる/やや感じる」と回答しました。次いで高かったのは、「怪我や事故など安全面への不安」(70.4%)、「不審者など防犯面への不安」(67.9%)、「他の子どもや保護者とのトラブルへの不安」(58.8%)が続きました。
東京科学大学の北村 匡平氏は、「猛暑や熱中症への不安が年々高まり、以前よりも長時間外で遊ばせにくい状況になっている」と分析しています。
【 「公園のルールや禁止事項が増えた」約7割 — 遊具や設備の安全性は向上していると回答 】
Q6.「今の公園」は「昔の公園」と比較して、下記それぞれの項目についてどう変化(増減)したと感じますか。
現在の公園について、「公園のルールや禁止事項が増えた」と感じる親は「とても増えた」(30.5%)と「やや増えた」(38.6%)を合わせて約7割(69.1%)にのぼりました。
「安全面に配慮された遊具や設備が増えた」と回答した人も、「とても増えた」(13.7%)と「やや増えた」(37.3%)を合わせて51.0%と半数を超え、公園には近年、安全性や配慮を意識した公園整備が進んでいることがうかがえます。
また、「ワクワクするカラフルで楽しそうな遊具」や「小さい子どもでも遊びやすい遊具」が増えたと感じる人が多い一方で、「遊具の数」については減ったと感じる人の方がやや多く、公園での遊び方や人との関わり方にも変化が生じていることがうかがえます。
東京科学大学の北村 匡平氏は、「安全性を高めながらも、子どもが挑戦したり夢中になれるあそび環境を残していくことが重要」とコメントしています。
【 今後求められる公園1位は「暑さや雨など天候の影響を受けにくい環境」 】
Q7.現在の公園には、どのようなあそびや環境がもっと必要だと思いますか。(複数回答)
現在の公園にもっと必要だと思うものとして最も多かったのは、「暑さや雨など天候の影響を受けにくい環境」(39.2%)でした。続いて、「思い切り身体を動かして遊べる遊具や空間」(30.4%)、「ボール遊びなど自由度の高いあそび」(28.2%)が上位となり、子どもが天候に左右されず、自由に身体を動かして遊べる環境へのニーズが高まっていることがうかがえます。
また、「自然や季節を感じながら遊べる環境」(23.2%)や「年齢の異なる子ども同士でも遊びやすい環境」(22.7%)が必要という回答から、多様なあそび体験や人との関わりを求める意識も見てとれます。
東京科学大学の北村 匡平氏は、「気候変動への対応が求められる一方で、子どもが夢中になって遊び、挑戦できる余白をどう残していくかが、これからのあそび場づくりに重要」とコメントしています。
【東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院 教授 北村 匡平氏】
今回の調査からは、「公園遊びは子どもの成長に大切」「子どもは公園遊びが好き」という認識は現在も高い一方で、以前ほど夢中になれる場所ではなくなっている可能性があることが見えてきます。特に印象的なのは、「公園で遊ばなくなった」というより、「長く遊ばなくなった」ことです。
背景には、猛暑や熱中症への不安に加え、習い事やゲームなど生活スタイルの変化も影響していると考えられます。今回、「暑さや天候への不安」が約8割にのぼったことは象徴的で、近年は防犯や事故以上に、気候変動リスクが強く意識されるようになっています。
また、公園では安全性やルールが重視される一方、子どもが挑戦したり夢中になれる環境や挑戦できる余白をどう残していくかも重要です。
今後は、暑さ対策を含めた屋内あそび場や全天候型環境の活用も広がると考えられますが、単に安全性を高めるだけではなく、子どもが主体的に遊び、自分で考えながら成長できる環境づくりが求められていると感じます。
- 子どもが思い切り体を動かして、主体的に遊べる室内あそび場「キドキド」
「キドキド」は、あそび不足に対する解決策の一つとして2004年にスタート。発達段階に応じた多様なあそびを存分に楽しめるよう工夫をこらして設計した、親子のための室内あそび場です。常駐するスタッフ「プレイリーダー」が、子どもたちの「やってみたい」という好奇心を喚起し多様な体の動きを引き出し、親子のあそびをサポート。子どもはのびのびと遊び育ち、大人は子育てがもっと楽しくなる場として支持されています。
日本の公園は、遊具の撤去や利用上の制限が増えたことで、子どもの多様なあそびを創出する場、また多世代が集う地域コミュニティの場としての機能が変化しつつあります。当社は子どもたちが自然を感じながら、安心して自由に遊べる環境を提供するため、自治体と民間事業者が連携して公園の魅力向上を図るPark-PFI事業に参画し、新しい形の公園のあそび場「プレイヴィル」を運営しています。屋内外のあそび場を一体的に整備し、多様なあそびを楽しめる環境を提供しています。
- 自治体との協業によるあそび場をプロデュース:全国70ヶ所以上
ボーネルンドが提供するあそび環境は、子どもののびのびとしたあそびや、多世代のコミュニケーションを生むことから、地域活性化を目指す自治体から注目されています。当社では、こうした自治体と協業してあそび環境を作ることを、精力的に行っています。これらの施設には、キドキドの開発・運営の中で培われた、子どもが自身の成長に繋がるあそびを心から楽しめる、道具や仕掛けのノウハウが集約されています。
- 子どもの「やってみたい」を育む次世代型探究学習施設「PLAY CUBE」

PLAY CUBEは、フリースクール、アフタースクール、親子カフェなどの機能を備えた、ボーネルンドが運営する次世代型探究学習施設です。「あそびを原動力にして『成功』より『幸せ』な人生を」をミッションに掲げ、子どもから大人までを対象に、好奇心や探究心を育む学びの場を提供しています。プロフェッショナルとの出会いや本物体験、探究ワークショップなど、心が動くきっかけを通して、「やってみたい」「知りたい」と感じることを見つけ、自ら選択し探究していきます。あそびから始まる探究活動の実践は、こども家庭庁により「令和8年度企業等の活力を活かした小学生の預かり機能構築モデル事業」に採択されています。
【 ボーネルンドについて 】
ボーネルンドは、あそびを通して子どもの健やかな成長に寄与するため1981年に設立し、一貫して“あそびの道具と環境”を提供する事業を展開。一般家庭へ向け、子どもの成長に必要な生活道具としての“あそび道具”を提案し、全国46ヶ所で直営店舗を展開しています。同時に幼稚園や保育園、公園などにおいて、高品質な大型遊具や教育道具の提供を含めたあそび環境の開発を行い、現在までに手掛けた実績は国内約3万5千ヶ所に拡大しています。また、2004年からは親子で多様なあそびを体験できる屋内あそび場「キドキド」事業を開始し、「プレイヴィル」「PLAYLOT」を含む直営施設は全国21ヶ所、年間170万人以上の親子に利用されています。さらに自治体と連携したあそび場開発も全国70ヶ所以上に広がり、地域活性化にも寄与しています。
近年では、2024年に大阪・梅田に次世代型探究学習施設「PLAY CUBE」を開講しフリースクール事業を展開。さらに、あらゆる場所にプレイリーダーがあそび体験を届ける「移動式あそび場」も本格展開しています。あそびを通じて社会課題の解決に取り組むコンサルティング機能も強化し、子どもから大人までのウェルビーイング向上への貢献を目指しています。