学習院生涯学習センター(東京都豊島区)は9月24日(土)に特別講座「世界遺産の核に迫る―その意義と目的とは?―」を開催する。学習院女子大学国際文化交流学部国際コミュニケーション学科のウーゴ・ミズコ准教授が講師を務め、ユネスコの世界文化遺産に登録される見通しとなった国立西洋美術館を例に世界遺産の意義や目的について考える。受講料1,500円。要事前申し込み。
今年5月、東京・上野の国立西洋美術館本館がユネスコの世界文化遺産に登録される見通しとなり、メディアで大きく取り上げられた。設計者のル・コルビュジエ(1887~1965)は、20世紀を代表する大建築家である。
今回の西洋美術館の登録は、日本を含む世界七か国(フランス、スイス、ドイツ、ベルギー、アルゼンチン、インド)の17施設を「ル・コルビュジエの建築作品」として共同で推薦。まさしく国境を超えた世界遺産といえる。この裏側には、大変な努力が隠されているはずである。
日本には、自然との調和と高い木造建築技術で知られる清水寺をはじめとする「古都京都」、2度目の挑戦でようやく登録された「平泉」、登録のために発想転換までした「富士山」など、さまざまな世界遺産がある。今回の西洋美術館は、どのような点が評価され世界遺産リストに推薦されたのか、その世界的な価値や意義を紹介する。また、そもそも世界遺産とは何のためにあるのか、参加者と世界遺産の真の役割についても考える。
◆特別講座「世界遺産の核に迫る―その意義と目的とは?―」概要
【日 時】 9月24日(土) 13:30~15:00
【会 場】 学習院女子大学2号館3階236教室(東京都新宿区戸山3-20-1)
【申込受付】
7月28日(木)10:00~9月17日(土)
※定員に達した時点で申込受付を終了いたします。
【申込方法】
(1)電話(03-5992-1040)
(2)ホームページ(
http://open.gakushuin.ac.jp/ )
【アクセス】
・東京メトロ副都心線「西早稲田」駅下車、徒歩1分
・東京メトロ東西線「早稲田」駅下車、徒歩10分
・JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅下車、徒歩15分
【講 師】 ウーゴ・ミズコ(学習院女子大学准教授)
【受講料】 1,500円(1回)
【注意事項】
・複数受講割引対象外講座
■ウーゴ・ミズコ氏 プロフィール
ミラノ工科大学建築学部卒業(イタリア)、同大学院歴史的建造物保存修復学専攻を経て、東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了。博士(工学)。
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)でアソシエート・エキスパートとしてカイロ事務所(エジプト)・パリ本部(フランス)に勤務し、世界遺産条約の執行、アラブ諸国の文化財の保存活用プロジェクトに携わる。その後、東京文化財研究所等を経て、2009年より現職。専攻は建築史で、とくに歴史的建造物の保存修復に関する理念・方法の国際比較を専門としている。
主著に、『「世界遺産」という取り組み』、秋田貴廣(編)『文化財保存学入門』(丸善プラネット出版、2012年)、『StoriaUrbana(都市史)』(日本における戦災復興と文化財保存に関する特別号、共著、共編、FrancoAngeli 出版、 第140・141号、2013年)など。
▼本件に関する問い合わせ先
学習院生涯学習センター
東京都豊島区目白1-3-19
TEL: 03-5992-1040
FAX: 03-5992-1124
E-mail: shogaigakushu@gakushuin.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/