明星大学(東京都日野市)のデザイン学部の学生が、株式会社明星大学出版部(以下、「出版部」)(東京都日野市)が発刊する2冊の教科書の表紙デザインを行い、このたび出版された。出版部では「学生が使う教科書を学生自身の手で装丁する」という考えに基づいて、「教科書の表紙デザインコンペ」を企画。学内で実施されたデザインコンペの選考の結果、4年生の高木香純さんと2年生の高岩春菜さん(高はともにはしごだか、以下同)のデザインが採用された。
出版部では、教科書を中心に毎年新刊書籍を発刊している。このたび、学生とのコラボレーション企画として「教科書の表紙デザインコンペ」を開催。2017年の秋にデザイン学部の学生に向けてオリエンテーションを行い、『道徳教育と道徳科の授業展開』と『物理学実験』の表紙デザインを学生から募集した。
同出版部による最終選考の結果、学生たちによる応募作品の中から、『道徳教育と道徳科の授業展開』の表紙に4年生の高木香純(たかぎかすみ)さん、『物理学実験』の表紙に2年生の高岩春菜(たかいわはるな)さんのデザインが採用された。
高木さんは「4年間で学んできた知識を活かしながらデザインした。自分の学んできたことが、実際の『モノ』として手に取れる形になることはとても嬉しく、良い経験になった」とコメント。高岩さんは「多色刷りではないという制約の中でデザインすることも難しさの一つだった」と、ポスターなどの平面のものとは違う、実在する「モノ」ならではの苦労を語った。
通常、同大のデザイン学部では学年ごとに課題を出すことが多いが、今回は全学年を対象とした。担当した萩原修教授は「全学年を対象にすることで、学年を超えた刺激になる」と、今回のコラボレーション企画に積極的な考えを示している。
また、本の装丁に詳しい川又淳准教授は「本の表紙のデザインは、ポスターなどの平面のグラフィックデザインと異なり、立体的な『モノ』として形になるところが面白い。世の中で末永く使われる書籍の一部を自分が担ったということが学生の自信にもつながる」と話す。
出版部は「教科書は改定版で使用していくことが多いので、新刊本は年に数冊だが、今後も継続して学生とコラボレーションしていきたい」としており、来年度もコンペを行う方針。
明星大学は教育理念の一つ「実践躬行」のとおり、今後も、学生のうちから社会と結びつく体験の機会を積極的に提供していきたいと考えている。
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