法政大学江戸東京研究センターでは、法政大学市ケ谷キャンパス (東京都千代田区)において7月7日(土)・8日(日)に国際シンポジウム「風土(FUDO)から江戸東京へ」を開催します(参加費無料、事前申込不要)。
和辻哲郎の構想を、オギュスタン・ベルクが発展させて成ったのが「風土学」です。シンポジウムでは、2020年オリンピックを前に世界の耳目が東京に集まりつつある中、この「風土学」の視角から<江戸東京>の特質をさまざまに取り出し、この都市の現在と未来とを見据える作業を行います。概要は以下の通りです。
■日時・会場
2018年7月7日(土) 10:20~17:00 法政大学市ケ谷キャンパス九段校舎3階 第一会議室
2018年7月8日(日) 10:20~17:00 法政大学市ケ谷キャンパスボアソナードタワー26階 A会議室
■言語
日・英・仏(英語・仏語は日本語に翻訳、通訳されます)
■プログラム
◇7月7日(土)
【パネル1】
・星野勉(法政大学文学部教授)
「風土」から見た都市東京の珍しさ
・河野哲也(立教大学文学部教授)
荒野と名前のない海と:江戸東京の原意味
【パネル2】
・ジャン=フィリップ・ピエロン(リヨン第3大学教授)
街の蛍:和辻哲郎とオギュスタン・ベルクとともに都市の風土を考える
・チエリー・オケ(パリ・ナンテール大学教授)
不可能のパリとしての東京―「都市の風景」批判
【パネル3】
・福井恒明(法政大学デザイン工学部教授)
文化的景観と風土、その担い手
・橋本順光(大阪大学大学院文学研究科教授)
和辻哲郎の「江戸城」発見―「城」(1935)における壕と並木
【全体討論・総括】
◇ 7月8日(日)
【パネル1】
・田中久文(日本女子大学人間社会学部教授)
和辻風土学で解く江戸東京の特質―皇居・武家屋敷・宗教空間
・衣笠正晃(法政大学国際文化学部教授)
和辻哲郎にとっての東京――田舎および古代都市という対立項から
【パネル2】
・エリー・デューリング(パリ・ナンテール大学准教授)
気候と空気:都市のための二つの概念
・木岡伸夫(関西大学文学部教授)
〈脱中心化〉と〈再中心化〉――風土学の本質的契機
【パネル3】
・クレリア・ゼルニック(パリ国立高等美術学校教授)
東京に住まう人々を撮影する―風土学の映画への適用の試み
・アンドレア・フロレス=ウルシマ(京都大学地域研究統合情報センター・研究員)
イノヴェーションに直面する風土―戦後日本の都市の言説における風土の消失についての考察
【全体討論・総括】
▼本件に関する問い合わせ先
法政大学江戸東京研究センター事務室
TEL:03-3264-9682
メール:edotokyo-jimu@ml.hosei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/