近畿大学水産研究所(和歌山県白浜町)は、平成30年(2018年)7月11日(水)より約1ヶ月間、大島実験場にて、全米熱帯マグロ類委員会(IATTC※)と、資源減少が危惧される太平洋クロマグロの初期生活史(卵から孵化してから30日程度まで)の国際共同研究を実施します。
※Inter-American Tropical Tuna Commission
【本件のポイント】
●水産研究所のクロマグロ完全養殖技術を活用し、天然クロマグロの資源管理に貢献
●研究で得られるクロマグロの生物学的情報が完全養殖技術のさらなる改善につながる
●学生に国際共同研究を体験する貴重な機会を与える
【本件の概要】
IATTCは、日本も条約加盟するカツオ・マグロ類の国際資源保護・管理組織です。本学水産研究所とIATTCは、平成23年(2011年)から本格的に太平洋クロマグロ、キハダ資源の持続的利用に向けた国際共同研究を実施しており、両種の繁殖生態、初期生活史研究の成果を学術論文や国際シンポジウム・学会で発表してきました。毎年7月にIATTC研究員が水産研究所大島実験場に滞在し、クロマグロ仔稚魚の共同飼育実験を行っています。
今回は、アメリカから3人、パナマ共和国から1人の計4人の研究員が来日し、クロマグロの孵化から生後30日程度までの成長と行動について研究します。
本学水産研究所は、クロマグロ完全養殖技術を有する世界でも数少ない研究機関として、養殖のみならず、野生のマグロ類の資源管理を目指して、クロマグロの生態に関する重要な科学的情報を提供しています
■日 時:平成30年(2018年)7月11日(水)~8月5日(日)
■場 所:近畿大学水産研究所大島実験場
(和歌山県東牟婁郡串本町大島1790-4)
▼本件に関する問い合わせ先
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