昭和大学横浜市北部病院消化器センターの工藤進英教授らが開発を進めてきた人工知能(AI)内視鏡画像診断支援ソフトウェア(EndoBRAIN(R))が、国内5施設で実施した臨床性能試験を経て、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づき、クラスIII・高度管理医療機器として12月6日に承認を取得しました。
大腸がんは日本人女性のがん死亡数の1位、男性でも3位と近年増加傾向であり、効果的な対策が求められるがんであります。その対策として、大腸内視鏡で早期がんや前がん病変である腫瘍性ポリープを切除することで、大腸がんによる死亡を大幅に減らせることが知られています。一方でポリープの中には、切除する必要のある腫瘍性ポリープと切除する必要がない腫瘍ではないポリープ(非腫瘍性ポリープ)があり、医師は検査中に両者を的確に判別する必要があります。
このような内視鏡診療を支援する目的で、昭和大学横浜市北部病院消化器センターは、名古屋大学大学院情報学研究科の森健策研究室(自動診断エンジン開発)及びサイバネットシステム株式会社と連携して、内視鏡画像を解析し、医師による診断を補助するAIを2013年より研究・開発してきました。
今回開発を進めてきた内視鏡画像診断支援ソフトウェア(EndoBRAIN(R))が、国内5施設(昭和大学横浜市北部病院、国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター東病院、静岡県立静岡がんセンター、東京医科歯科大学附属病院)による臨床性能試験を経て、医薬品医療機器等法に基づき、クラスIII・高度管理医療機器として承認(承認番号:23000BZX00372000)を取得いたしました。
なお本研究開発は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)医療機器開発推進研究事業「大腸がん抑制を可能とする、人工知能にもとづく内視鏡診断支援ソフトウェア」(研究開発代表者・工藤進英)の支援を受けて実施されました。
▼本件リリース元
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【更新】添付PDFを差し替えました。(2018/12/10 14:50)
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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