大妻女子大学(東京都千代田区)の生田茂名誉教授(人間生活文化研究所 特別研究員)が、情報技術と教師教育に関する国際会議「SITE 2020」(Society for Information Technology and Teacher Education)において「Outstanding Paper Award」を受賞した。受賞した論文は、特別支援学校の教員らとの共著による「School Activities for Disabled Students Using Self-Made Contents With Multimedia-Enabled Dot Codes」(マルチメディアを扱えるドットコードを用いた手作り教材の制作と特別支援学校における教育実践[英文10ページ])で、同名誉教授がこれまでに展開してきた「手作り教材の開発と教育実践」の最近の取り組みについてまとめたものとなる。
「SITE 2020」は、教育におけるICTの活用を促進する国際団体AACE (The Association for the Advancement of Computing in Education)の主催によるもの。
「Outstanding Paper Award」では、500を超える論文投稿の中から、オンライン会議への参加発表(327報)を経て、生田名誉教授らの論文を含む5報が選出された。生田名誉教授は2011年には同会議のOutstanding Poster Awardも受賞しており、2度目の快挙となった。
生田名誉教授は、文部科学省の科学研究費補助金や大妻女子大学の戦略的個人研究費を活用して、全国の学校の教員と「手作り教材の開発と教育実践」を展開してきた。このたびの論文は、そうした実践研究の最近の取り組みに関するもの。
特別支援学校や通常学校の「困り感」を抱える児童生徒向けに、人間の声や自然の音が聞こえてくる教材を作成し、自立活動や学習活動を支援する実践研究を推進。同大の地域連携プロジェクトの活動などで、学生とともに、小学校をはじめ、幼稚園・保育園などにおいて、ドットコード(極小の点[ドット]によって構成される新しい二次元コード)や読み上げ機能付き電子書籍などの教材を用いた教育活動に貢献してきた。
「困り感」を抱える児童生徒の「これまではできなかった」ことを可能にするためのプロジェクトについてまとめ、栄誉ある受賞となった。
■生田茂名誉教授
大妻女子大学人間生活文化研究所 特別研究員(2020年3月に同大社会情報学部環境情報学専攻を退職)
・研究分野
教育工学/教科教育学/特別支援教育
・研究テーマ
Augmented Realityを用いた教材開発と教育実践
Media Overlays機能を有する電子書籍の制作と教育実践
マルチメディアを扱えるドットコードを用いた教材開発と教育実践 等
・大妻女子大学HP(研究者プロフィール)
http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/teacher_search/teacher/detail.php?id=149
◇参考URL
・SITE2020
http://site.aace.org/conf/
・Learn Tech Lib''School Activities for Disabled Students Using Self-Made Contents With Multimedia-Enabled Dot Codes''
https://www.learntechlib.org/primary/p/215981/
○大妻女子大学HP
・情報技術と教師教育に関する国際会議「SITE2020」でOutstanding Paper Awardを受賞 生田名誉教授
http://www.otsuma.ac.jp/news/2020/site2020_award
【更新】記事中のURLを更新しました。(2020/05/01 16:30)
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大妻女子大学 広報・入試センター 広報・募集グループ
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