サウジアラビア・ダンマーム - EQS Newswire - 2020年5月1日 - 多国間開発金融機関であるアラブ石油投資会社(APICORP)は本日、アラブのエネルギー業界におけるCOVID-19のパンデミックおよび原油価格の変動による影響を軽減するため、加盟各国のクライアント支援を目的とする5億米ドル規模の景気変動抑制的財政支援パッケージを立ち上げることを発表しました。
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この5億米ドルのパッケージは、エネルギー業界の中でも特に公益事業、再生可能エネルギー、石油化学分野のプロジェクトや運転資金のための資金拡大に充てられ、持続可能な影響力を持ったプロジェクトを中心に実行される予定です。また、APICORPでは現在の市場環境によって生じる財政面や経常収支面での圧力軽減というさらに幅広い観点から、加盟国に対する貿易金融支援も拡大します。
APICORPの最高経営責任者(CEO)であるDr. Ahmed Ali Attigaは次のように述べています。「この困難な時期、加盟各国がCOVID-19の感染拡大およびその各方面への影響と闘っている中、APICORPは開発金融機関としての使命を全力で果たしていきます。資本集約型産業であるエネルギー業界において、過去の景気後退時にも増して投資の削減や実施の遅れが見られるようになっており、APICORPは信頼できる金融パートナーとして景気変動抑制的な役割を担い、アラブ地域のパートナーに生じる可能性のある資金不足に対処して、重要なプロジェクトや事業において予定通りのコミットメントを果たせるよう支援します。
加盟国をはじめとする各国のエネルギーおよびその関連業界への支援は、現在のような危機的な時期におけるエネルギーの安全や資金調達手段の保障にもつながります。APICORPは他の多国間開発銀行や金融パートナーと連携して資金を動員し、各国への影響緩和に努めてまいります。」
ムーディーズで安定的な見通しの「Aa2」に格付けられるAPICORPは先ごろ、請求払資本を過去最大の85億米ドルに引き上げるとともに、授権資本、発行済資本についても大幅な増資を発表しており、財政的な持続可能性と弾力性を一層強化しています。
アラブ石油投資会社(APICORP)について
アラブ石油投資会社(ARICORP)はアラブ地域の石油輸出国10カ国間の国際条約によって1975年に設立された多国間開発金融機関で、アラブ世界におけるエネルギー業界や石油産業の支援および開発促進を目的としています。ARICORPでは株式投資を行ってプロジェクトファイナンス、貿易金融、アドバイザリー、調査研究を提供しています。APICORPはムーディーズの格付けで、安定的な見通しの「Aa2」を取得しており、本社はサウジアラビアのダンマームに置いています。
詳細については
https://www.apicorp.org/ をご覧ください。