『こころ、からだ、文化 』 を統合して学び、保健医療のスペシャリストを育てる、 人間総合科学大学(埼玉県さいたま市 、学長:久住武 )では、学校内での新型コロナウイルスの感染対策として、生徒のおでこの温度をサーモグラフィーで映し出す「おでこ温度」の測定システムを、 2020 年 6 月 8 日(月)の大学再開時より蓮田キャンパスにて導入します。
■ 研究所のサーモグラフィーを応用した大学内のコロナウイルス感染対策
人間総合科学大学では、『人々の健康と幸福を支援する人材の育成』というビジョンを掲げ、地域や時代に求められる、医療、保健、健康、食の人材育成を行なっています。
このたび、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、学校内でも十分な感染防止への配慮を実施しておりますが、さらに大学にある資源を有効活用して取り組めることがないかと考え、人間総合科学大学の研究所で使用している、皮膚の表面から放射される赤外線を分析して可視化できるサーモグラフィーを用いて、学生の''おでこ''の温度を接触することなく計測できるシステムを導入します。
■ 体温が変化しない''おでこの温度''に特化した計測システム
実は、昔から熱が出ると自然とおでこに手を当てるように、季節や気温が変わっても、唯一体温が変化しないのが''おでこ''です。
今回導入するシステムは、サーモグラフィーで体の表面の温度を測定しており、体の内部の安定した温度を表す「体温」とは異なります。あくまで発熱の自覚がない方が気づくための目安として活用し、サーモグラフィーで温度が高く表示された場合は、保健室等で体温を速やかに計測します。
体温計不足の問題や、1人暮らしで体温計を持っていないという学生もいる中、おでこ温度を計測してもらうことで体調の変化に気づき、体の中心部分の温度に関心を向け、体温計での検温を促すことを目的としています。
■「37度以上出ていないから大丈夫!」と過信しないように
厚生労働省では、新型コロナウイルスへの感染を疑われる人が帰国者・接触者相談センターや医療機関に相談する目安として、「発熱や咳など比較的軽い風邪の症状」が続く場合という指標を出しました。
実は、平熱が36.0度の人が36.5度出ていた場合も体調の変化は起こっており「自分は熱が37度以上出ていないから大丈夫」という過信をしないでほしい、という理由から、おでこ温度を測るサーモグラフィーの目盛りは34度が赤色になっています。これにより、体の中心部分の温度に目を向け、より一層学生自身が自分の体調について意識してもらいたいと考えています。
■「おでこ温度」計測の流れ
(1)登学した学生はカメラの前に立ち、おでこをカメラに向けます。
(2)モニターで自身のおでこの色を確認します。(学生自身が機器を操作する必要はありません)
(3)おでこ温度の目安と見比べ、サーモグラフィーで赤く表示された場合は、保健室等で体温を速やかに計測します。
※校舎入口は、外気温と混ざって体の表面温度の計測が不明瞭となってしまうため、サーモグラフィーは校舎の奥に設置しています。
■学生にも教職員にも安心できる学内環境作りを実施
人間総合科学大学では、これまでオンラインによる遠隔授業を実施してきましたが、約3ヶ月ぶりに段階的に対面授業を再開します。世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症は、その終息までなお相応の時間を要するものと受け止めておりますが、「人々の健康と幸福に寄与する医療人」を養成することを目的とした教育理念をもつ本学は、授業体制には細心の注意を払いながら、今できる最善の授業を実施いたします。
今回導入する「おでこ温度」の計測だけでなく、7月以降には校内に紫外線ランプで一般の細菌を除去する「紫外線クリーナー」の導入を予定しており、学生にも教職員にも安心していただけるような環境づくりを目指してまいります。
▼本件に関する問い合わせ先
人間総合科学大学 事務局
木村・金子
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