愛知大学と株式会社愛知銀行(本社:名古屋市中区)は8月31日、連携・協力に関する協定を締結した。これは、東海地方の中小ならびに中堅規模の企業や個人が抱える課題解決や地方創生の分野で相互に連携・協力することによって、地域社会への貢献を果たすとともに、連携事業を通じて同大の教育研究やすぐれた人材の育成に寄与することを目的とするもの。協定に基づき、まずは、同大の学生が同銀行の取引先であるヤマサちくわ株式会社(愛知県豊橋市)の事業に取り組む。
このたびの協定は、昨年度、愛知銀行と愛知大学国際ビジネスセンターが共同主催した企業と留学生との交流会などが縁となり実現。締結式は、8月31日に同大車道キャンパス(名古屋市東区)で執り行った。
式では、愛知銀行の伊藤行記 取締役頭取が「地域連携の点で積極的な取り組みを行っている愛知大学と、経営理念に『地域中心の営業に徹します』を掲げる愛知銀行は、地域に根差すという点において考え方や取り組みは相通ずるものがある。本日の協定締結を機に、当行取引先企業の課題解決支援や学生の金融リテラシー向上、キャリア形成支援、SDGsへの取組という点で連携を深め地域社会の繁栄に寄与できればと考えている」と述べた。
愛知大学の川井伸一学長は「愛知銀行110周年という節目の年に協定締結できることは喜ばしく思う。今後、愛知銀行の広い顧客企業へ学生による課題解決提案や教育研究、人材育成等、さまざまな点でご支援を賜りたい」と話した。
この協定により、同銀行の取引先である豊橋市の老舗企業「ヤマサちくわ株式会社」の事業に、同大の学生が取り組むプロジェクトが今年11月からスタート。企業から与えられる課題に対してチームで解決策を導き出すPBL(課題解決型学習)の一環として、総合科目9(担当:鈴木 誠 地域政策学部教授)において実施する。
また今後は、同銀行による授業やインターンシップも予定している。
●愛知大学の地域連携
愛知大学は、設立趣意書(1946年)において地方社会への貢献をうたい、70年以上にわたって地域社会貢献を一つの柱に教育研究を展開してきた。2016年度には同趣意書の精神に基づき第4次基本構想を策定し、地域社会との連携をより活発にするべく、「多様な社会連携の推進」「全学的な社会連携運営組織への再編」「同窓会・後援会との連携」等を目標に掲げた。
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