日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田 宏之、以下、NSSOL)、日本エマソン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:チュン・チェンファイ、以下、エマソン)は、国内のプロセス製造業界・エネルギー業界の現場業務効率化によるDXの実現に向けて、エマソンの展開する無線計装ソリューションとNSSOLの有する自営無線網ソリューションとの連携検証を行いました。
エマソンの保有する無線計装ソリューションは、プラント内の製造設備から収集した各種センシング情報を集約し、オンプレミスあるいはクラウドに展開されたエマソンの監視・診断アプリケーション「PlantwebTM」上で可視化し、不具合のリアルタイム検知や予兆故障対応など、高度な運用ソリューションを顧客に提供します。
特に、プロセス製造業界・エネルギー業界でのセンシングに必須要件となる防爆仕様に対して全てのセンサーが対応していることが大きな特長で、防爆対応センサーの領域では業界ナンバーワンのポジションを獲得しております。
一方、これまでの無線計装では、各種センサーからの情報はWirelessHART®という産業向け広域通信規格を使って収集していましたが、WirelessHART®を大規模エリアで用いる場合、伝送遅れを最小化するなどの要件により、ネットワークを分けて複数のゲートウェイを設置することが必要になる場合があります。このとき、ゲートウェイ装置からプラント内の中央モニター室までは有線ケーブルを敷設することが顧客にとってのコスト課題となっておりました。
こうした課題を受けて、今回の連携検証ではNSSOLのラボ内にある自営無線網実証環境を用いて、エマソンの各種センサーとゲートウェイ装置を接続し、PlantwebTM上に必要なデータが収集できるかどうかの試験を行い、実現性の確認を行いました。
プライベートLTE・ローカル5G等の自営無線網はWi-Fiと比較して電波干渉に強く、幅広く無線エリアを構築できることが強みです。また、キャリアLTE・5Gと比較してプラント内の必要な場所にセキュアな無線エリア構築できることが強みです。
これらの特長を有する自営無線網とエマソン機器群の連携実現によって、顧客企業はこれまでの課題であった有線ケーブルの敷設や維持コストの負担が大きく軽減され、より低コストでセキュアな無線計装ネットワークをプラント内に構築することが可能となります。
NSSOLとエマソンは、今回のソリューション連携を通じてプロセス製造業界・エネルギー業界のDX実現を目指します。今後も両社は、アプリケーション・基盤・通信を含めたトータルDXソリューションを提供し、日本のインダストリー4.0の実現に貢献していきます。
■今回の連携検証の内容
■大規模プラントにおける想定ユースケース
・NS(ロゴ)、NS Solutions、NSSOLは、日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・EMERSON(ロゴ)はEmerson Electric Co.の登録商標です。
・本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。