聖徳大学の学生記者が「2020 CHIBA UNIVERSITY PRESS」で優秀賞 -- シェアリングサービスの魅力を訴求した紙面づくりで高評価



聖徳大学(千葉県松戸市)の学生らはこのたび、「2020 CHIBA UNIVERSITY PRESS」(主催:千葉日報社)で優秀賞を獲得した。学生らは近年広がりを見せるシェアビジネスに着眼し、「シェアすることで広がる交流」をテーマに紙面を企画。実際にシェアハウスに住むなどして取材活動を行い、その魅力に迫ったことが評価された。紙面は千葉日報社サイト内の「CHIBA UNIVERSITY PRESS」特設ページで公開されている。




 「CHIBA UNIVERSITY PRESS」は、千葉県内の大学生が学生記者として取材やレイアウトなど、新聞作りを体験する取り組み。現代の大学生のニュース感覚や問題意識、感性を生かしてそれぞれ特色ある紙面を作り上げ、メディアリテラシーを育むことを目的として開催されている。
 今年度は敬愛大学、淑徳大学、聖徳大学、帝京平成大学(五十音順)の4大学が参加。聖徳大学のチームが見事優秀賞を受賞した。

 同大からは、吉田さくらさん(児童学部4年)、増井友美さん(文学部3年)、須貝委寧さん(文学部3年)、吉田純乃さん(文学部2年)の4名が参加した。当初はコロナ禍を取材する予定だったが、暗いニュースにあふれる今だからこそ前向きなものにしたいと、途中でテーマを変更。授業のオンライン化により、クラスメイトと空間を共有することの重要性を常々感じている経験から、「人とのつながり」について取り上げることにした。

 そこで吉田さんらは、広がりを見せるシェアビジネスに着目。「シェアすることで広がる交流」をテーマとして紙面を企画した。
 シェアリングサービスとは、個人や企業が保有するものを他人と共有し、貸し借りする新しい一つのビジネスモデルのこと。ITの普及によってモノの有効活用や消費者の節約志向が高まり、近年利用者が増加している。
 学生らは数あるシェアビジネスの中から、異なる職業の利用者たちがオフィス環境を共有する「コワーキングスペース」と、一つの住居を複数人で共有して暮らす「シェアハウス」に焦点を当てた。千葉市美浜区のコワーキングスペース「TENT幕張」と、柏市の国際交流型シェアハウス「HASH196」を取材し、利用者や運営者らにインタビュー。さらに吉田さくらさんは、実際に「HASH196」に1カ月間滞在して住民たちと交流し、多様な人々が集まって互いに刺激し合う環境について記事にした。

 こうした取材活動を生かした記事により、同大は優秀賞を獲得。2月17日には、WEB会議システムZoomを利用して「2020 CHIBA UNIVERSITY PRESS」の閉講式が開催され、賞状と副賞が授与された。同大の記事は、シェア(共有)することで新しい価値を生み出すことの魅力を伝えた点が審査員から高く評価された。
 出席した学生らは「シェアハウスでの生活がとても良い経験となった」「初めて自主的に参加したいと思った企画で、このような結果を残すことができて本当にうれしい」「コロナ禍でも企画を中止にせず、参加する機会をもらえて有難い」などと感想を述べた。

 学生らが制作した紙面は、千葉日報社サイト内の「CHIBA UNIVERSITY PRESS」特設ページで公開されており、無料で閲覧することができる。

●CHIBA UNIVERSITY PRESS特設ページ
 https://www.chibanippo.co.jp/cup/


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