湘南工科大学の加藤和弥教授が「秩父農業女子ワイン」の新製品開発に技術協力 -- IoTで醸造技術を継承、作業の効率化を図る



湘南工科大学(神奈川県藤沢市)機械工学科の加藤和弥教授は、株式会社名取製作所(埼玉県上尾市)と埼玉県産業技術総合センター(SAITEC・埼玉県熊谷市)北部研究所とともに、兎田ワイナリー(埼玉県秩父市)の女性醸造家プロデュースによる新しいワインの開発に、loT技術導入アドバイザーとして参加。このたび、その技術を生かした新製品「秩父ロゼ にごり無濾過 ちちぶ山ルビー2020」が完成した。3月31日(水)まで、秩父地場産センター(埼玉県秩父市)で完成したワインと商品紹介動画が展示されている。




 埼玉県では、優れた技術力や製品開発力を活かして地域産業資源や特徴ある製品等のブランド化を目指す中小企業に対して「地域ものつくりブランド力強化支援事業」として経費を助成している。
 令和2年度は秩父地域の「酒」のブランド力向上を目指して募集。この一環として、兎田ワイナリー(運営:秩父ファーマーズファクトリー)の新ワイン開発事業「秩父農業女子ワイン WINERY GIRL」が対象として選出され、新卒5年目の女性スタッフを中心に、若手女性醸造家ならではの感性を活かした新しいワインの開発を行った。
 加藤教授はこのプロジェクトに、株式会社名取製作所、埼玉県産業技術総合センター北部研究所とともにIoT技術導入アドバイザーとして参加している。
 ワイン製造には、醸造家の長年の経験による勘や、細かい醸造管理の技術が必要となる。人の目で色、温度、糖度などを測りながら発酵槽で熟成させていくが、兎田ワイナリーでは、醸造段階におけるアルコール濃度と醪(もろみ)内温度など、さまざまなデータを「見える化」するためにIoT技術を導入。スムーズに醸造技術を継承し、若い世代でも安定したワイン造りができるようになることを目指している。
 加藤教授らのアドバイスを元に、ワインの発酵槽に糖度センサー(Brix計)、温度計、Webカメラを設置し、主要成分のデジタル化とデータベース化を実現。醸造家が担ってきた発酵管理の分析を常にパソコンや携帯で確認できるよう、作業の効率化を図った。
 同時に、高付加価値商品として安定的・継続的にワインを提供することにより、国内外に向けた秩父産ワインの販路拡大および秩父地域の活性化に寄与することが期待される。

 このたび、加藤教授らのアドバイスによってIoT技術を活用した「秩父農業女子ワイン」初の製品「秩父ロゼ にごり無濾過 ちちぶ山ルビー2020」が完成した。
 ワインには秩父限定のぶどう「ちちぶ山ルビー」を使用し、ロゼワインの色であり女性らしさと新しさを感じさせるピンクをラベルに採用。秩父銘仙の最新デザインである「矢文に雪洞」を使用し、伝統技術の中にも新しい感性を取り入れたワインに相応しいデザインになっている。

 なお、完成したワインと商品紹介の動画、酒器などが3月31日まで秩父地場産センター2階の展示スペースで展示されている。

■秩父農業女子ワイン WINERY GIRL
 兎田ワイナリーに勤めている新卒5年目の女性スタッフを中心にワインを開発する事業。ぶどうの栽培から醸造、ラベルデザインまで、製品化への工程に一貫して携わることによって、若手女性醸造家ならではの感性を活かした新しいワインをプロデュースする。

【参考】
・兎田ワイナリー: https://chichibu-ff.com/winery/ 
・株式会社名取製作所: https://www.natori-mnf.co.jp/ 
・埼玉県産業技術総合センター北部研究所(SAITEC北部研究所): https://www.pref.saitama.lg.jp/saitec/ 
・秩父ワイナリーガール Short ver. : https://www.youtube.com/watch?v=v6tZJqq5xxY 

▼本件に関する問い合わせ先
 湘南工科大学 入試課広報
 住所: 〒251-8511 神奈川県藤沢市辻堂西海岸1-1-25
 TEL: 0466-30-0200
 E-mail: koho@center.shonan-it.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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