三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:菰田 正信、以下 三井不動産)とパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉 達夫、以下 パナソニック)は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代にも安心して働ける新時代のオフィスビルの実現に向けて、顔認証技術を活用したオフィスビル内でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
その一環として、2021年3月19日より、日本橋室町三井タワーで三井不動産社員を対象とした、顔認証による「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」の実証実験を実施しています。非接触やカードレスの利便性が働き方に与える影響を検証し、顔認証技術を活用した新たなサービスの実現に向けて検討をさらにすすめ、安心・安全かつ利便性の高いオフィス空間を提供してまいります。
具体的な実証実験内容
実証実験(1) 「複合機の個人認証」
左:複合機使用時の顔認証の様子
右:顔認証機(顔認証後の画面)
実証実験(2) 「無人セルフレジ決済」
左:無人セルフレジ
右:タッチレス操作パネルを使用して本人確認と決済操作が可能
■顔認証による「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」の実証実験について
(1)顔認証による「複合機の個人認証」
実証実験概要
執務室フロアにおいて設置されている複合機の一部とパナソニックの顔認証技術を活用した顔認証機を連携。従来の認証用の個人ICカードは使わず、個人認証を行います。
対象者 :三井不動産社員
実証期間 :2021年3月19日~6月末
場所 :日本橋室町三井タワー11階 三井不動産執務室フロア内
期待される効果:利便性の向上(個人認証用ICカードがなくても複合機の操作が可能)
カード紛失におけるリスクおよび再発行におけるコスト削減
なりすまし抑止(他人によるカードの不正利用の抑止)
(2)顔認証による「無人セルフレジ決済」
実証実験概要
三井不動産グループカフェにおいて既設のセルフレジとパナソニックの顔認証技術を活用した決済端末を設置。これにより顔認証による手ぶらでの決済が可能となり、現運用の電子マネー決済と比べて決済操作における所要時間の短縮を目指します。
また、支払い内容の本人確認時にタッチレス操作パネルで操作を行うことで非接触かつセキュアな決済方法も検証しています。
対象者 :三井不動産社員
実証期間 : 2021年3月19日~5月末
場所 :日本橋室町三井タワー12階 三井不動産グループカフェ内
期待される効果:利便性向上(お財布や電子マネー類の携帯が不要)
接触機会の低減(感染リスク低減)
■今後の両社の取り組みについて
三井不動産は、オフィスワーカーの利便性・生産性、施設セキュリティ、管理運営の付加価値向上などを目的としたICT技術の活用を推進しています。顔認証技術の活用については、2020年4月より日本橋室町三井タワーで顔認証入退セキュリティ&オフィス可視化システムKPASを本運用※1しており、今般「複合機の個人認証」と「無人セルフレジ決済」へ同技術の活用範囲を拡大しました。さらに、2022年8月末竣工(予定)の「東京ミッドタウン八重洲※2」では、ポストコロナ新時代のオフィスとして、顔認証をはじめとする最先端技術の導入により首都圏の大規模オフィス初となる「完全タッチレスオフィス」を実現します。
一方、パナソニックは、お客様の現場にある課題を可視化し、現場での対応の効率化をサポートする事業として2020年7月より「現場センシングソリューション」事業を推進しています。三井不動産のポストコロナ新時代の多様な働き方を実現させる最先端のオフィス創出の構想へは、タッチレスオフィスの実現に向けて、世界最高水準※3の顔認証技術含め様々なセンシング技術の活用をご提案します。
両社は、今後オフィスビル内でのDXをさらに推進しながら、安心・安全かつ利便性の高いオフィス空間の実現を目指してまいります。
※1 詳細は、2020/4/28 パナソニック プレスリリース
(
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/04/jn200428-1/jn200428-1.html)をご覧ください。
※2 詳細は、2021/4/8 三井不動産 プレスリリース
(
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/0408/)をご覧ください。
※3 2017年4月28日に公開されたNIST公式の評価レポート(IJB-A Face Verification Challenge Performance Report、IJB -A Face Identification Challenge Performance Report)において世界最高水準の評価を得ており、引き続きNIST「FRVT 1:1」(2021年3月19日発行)の「Ongoing Face Recognition Vendor Test」においても、世界最高水準の評価結果を獲得しました。
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標3 すべての人に健康と福祉を
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう