株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長執行役員:望月 渡)は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活者の状況について、「ACR/ex調査」より結果をまとめましたのでお知らせいたします。
withコロナ時代となり1年が経ちました。在宅を中心としたオンライン生活が続く中で、生活者の意識や行動はどのように変化しているのかについてご紹介いたします。
<今回のリリースのポイント>
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withコロナから1年、同居家族がいる人も「一人で過ごす時間」が増えている
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長期に及ぶ在宅中心のオンライン生活でマイペースな“いつでも”スタイルが浸透中
※2021年5月スコアは速報値にて掲載しています。
◇withコロナから1年、同居家族がいる人も「一人で過ごす時間」が増えている
<新型コロナウイルス感染による「増えた」時間>
- 2021年5月の「withコロナで増えた時間」では「在宅時間(60%)」が最も高くなっているが、初めての緊急事態宣言となった昨年5月に比べ19ポイント(以降pt)減少しており、在宅中心の生活が“ふだん”になりつつある様子がうかがえる。(図表1)
- 「増えた時間」について7地区平均の上位10項目の中を見た場合、1年前より増加しているのは「一人で過ごす時間(40%)」のみであり、昨年同時期より5pt増加、東京においては前年より7pt増加している。(図表1)
- 「一人時間が増えた」について“同居家族がいる人”でみた場合、7地区平均では前年5月より4pt増加、地区別では「東京(36%)」と「福岡(40%)」が5pt増加している。年代別で見た場合、子育て世代の中心となる30代と40代以外は平均(36%)を超えている。(図表2・3)
◆withコロナで「増えた時間」上位10項目<前年同時期比較>(図表1)
◆2021年5月「一人時間が増えた」:同居家族あり(性別)(図表2)
◆2021年5月「一人時間が増えた」:同居家族あり(年齢別)(図表3)
◇長期に及ぶ在宅中心のオンライン生活でマイペースな”いつでも“スタイルが浸透中
<2021年GWに楽しんだことTop3>
- 2021年“GWに楽しんだこと”について上位3位の楽しみ方を見た場合、年代問わず共通で楽しまれているのは「ネット動画視聴」であり、特に10代および20代は4割以上と他の年代よりも高くなっている。
- 年代別に見ると、10代と20代は「ネット動画視聴」「ゲーム」「SNS」とオンラインでの楽しみ方が高くなっている。
30代は「ネット動画視聴(37%)」、40代と50代は「録画視聴」が最も高く、60代においても「録画視聴」「ネット動画視聴」が上位の楽しみ方になっているなど、継続的な在宅中心の日々の中で “自分時間”に合わせたマイペースな楽しみ方がいずれの年代でも高まっている様子がうかがえる。
(上記すべて図表4)
◆2021年GWに楽しんだこと<上位3項目>年代別(図表4)
テレワークや在宅での学習が促進され始めてから1年が経ち、自宅は“家庭”だけではなく、職場、学校、友人とのコミュニケーションなどさまざまな役割を担う場所となりました。また、デジタル化された生活は時間に対する自由度を拡げ、生活者は“自分の好きな時間”を軸とするライフスタイルになっている様子が調査結果からうかがえます。
生活者の意識や変化を捉え、新たな課題解決の手立てに向けて社会や企業に提案していけるよう、ビデオリサーチは今後も努めてまいります。
<過去の「ACR/ex新型コロナウイルス感染症における生活意識調査」に関するレポート>
※ 新型コロナウイルスに対する生活者意識調査概要
- 調査手法 回答専用タブレットを用いたインターネット調査(ACR/ex調査)
- 対象者抽出方法 ARS(エリア・ランダム・サンプリング)※調査対象者の無作為抽出、インターネット非利用者も含む市場全体を母集団とする設計
- 調査地区 全国7大都市(7地区:東京50km圏、関西、名古屋、北部九州、札幌、仙台、広島)
- 調査サンプル数
- 調査期間 2020年5月:2020年5月8日(金)-24日(日)
2021年5月:2021年5月7日(金)-23日(日)※速報値
- 調査対象者 上記調査地区に在住の男女12-69才(7地区)。12才は中学生以上。
●株式会社ビデオリサーチ
株式会社ビデオリサーチは、日本国内で唯一テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立されました。
以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査やラジオ聴取率調査をはじめとする各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題に対するトータルサポートを行っています。