東日本大震災から10年 私たちは忘れない -- 10年越しの答辞が実現「2011年3月卒業生を祝う会」を開催 -- 第40回ホームカミングデーにて



創立120周年を迎えた日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は去る2021年11月6日(土)に、同窓会組織である一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会と共催で第40回ホームカミングデー(注1)を開催しました。2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年を経た節目の年となる今年のホームカミングデーでは、震災の影響により同年3月に中止となった日本女子大学卒業式及び大学院修了式に代わり、「2011年3月卒業生を祝う会」もあわせて執り行われました。




 日本女子大学目白キャンパス内にある成瀬記念講堂で開催された「2011年3月卒業生を祝う会」には、多くの卒業生や関係者が来場し、当日会場に来られない卒業生に向けてはインターネットで式典の模様をライブ配信しました。卒業生および教員あわせて286名が会場に参列する中、2011年の卒業生を代表し、山本みかさん(家政学部家政経済学科卒業)と島村優花さん(人間社会学部文化学科卒業)が、それぞれ手紙と会場で、当時とこれまでを振り返りつつ、10年越しの「答辞」として、恩師や友人、学び舎への思いを述べました。


 日本女子大学の篠原聡子学長は、お祝いの言葉の中で次のように述べました。
「東日本大震災、そして今回のコロナ禍は、日常がいかに日常ではなく、大切に慈しまなければならないものであるかを教えてくれました。災害などの非日常下でいかにタフであるかは、日常のつながりの中にこそ秘められています。大学で学びを共にした友人とのつながりを日々のものにできれば、この先も皆さんの人生を支えるものとなるでしょう。私もここで出会った皆さんとのつながりを大切にしながら、卒業生の皆さんが誇らしく思える日本女子大学であり続けるよう尽力してまいります。」


■ 2011年3月卒業生代表挨拶より抜粋
山本みかさん(2011年3月 家政学部家政経済学科卒業)※都合により欠席のため手紙をご紹介
 卒業年である10年前の3月11日に東日本大震災が発生し、かけがえのない多くの命が失われました。その後、卒業式は中止となり、一生に一度の晴れ舞台に立つことができませんでした。両親に袴姿を披露するのを楽しみにしていたので、当時は何とも言えない喪失感があったことを今でも覚えています。そして震災から10年が経った現在、被災地の復興は着実に進展しています。本学においては、震災直後から被災地への支援活動を続けてきたと聞いており、卒業生として大変誇らしい気持ちです。
 私は、卒業後に就職した会社で今も働いており、楽しいことや苦しいこと等、多くのことを経験しながら、キャリアを積んできました。現在は、在学中に取得した「消費生活アドバイザー」の資格を生かして働いています。振り返ってみると、とても充実した10年間でした。このような素敵な会を企画、開催してくださった関係者の皆さまに、卒業生を代表して、深く感謝申し上げます。


島村優花さん(2011年3月 人間社会学部文化学科卒業)
 卒業から10年の時を経て、母校を訪れ、お話しをさせていただいていることは大変感慨深いです。卒業式が中止になった時は、私以上に家族や友人、先生方など周りの皆さまが残念に思ってくださっていたので、今回改めて機会をいただけたこと、また10年もの間、2011年卒業生のことを気にかけてくださった大学の皆さまがいらっしゃったことが大変嬉しかったです。大学を卒業し、社会人としての生活をスタートして10年、当然楽しいことばかりではなく、特に仕事に関しては大変なことの方が多かったように思います。それでも、大学で培った知識や経験は確実に私の背中を押してくれました。日本女子大学で過ごす日々の中で、「自律して行動すること」「壁にぶつかっても考えて解決策を見つけること」「仲間を大切にすること」を経験として学んだことは、社会人としてキャリアを積んでいく中で存分に発揮できていると思っています。私事では、今年、フリーランスのエンジニアとして独立し、新しい環境での仕事を始めました。常にチャレンジを続けていく向上心も、大学生活から学んだことです。まだまだ続いていく長い人生の中で、この大学で学んだ大切なことを忘れずに、日々明るく、楽しく、自分らしく歩んでいきたいと思っております。日本女子大学での4年間は、これからも私の人生の宝物です。


(注1)ホームカミングデーとは
 日本女子大学の卒業生や修了生が、母校にて同窓生や恩師、在校生との交流をするために毎年開催しているイベントです。また、卒業生だけではなく、ご家族で楽しんでいただけるプログラムも用意しています。1978(昭和53)年10月に1回目を開催して以降、日本女子大学の同窓会組織である一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会の主催で開催してきました。2013(平成25)年からは、日本女子大学との共催行事となり、さらにプログラムを充実させています。


 日本女子大学は、日本初の女子高等教育機関として創立し、本年120周年を迎えます。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。幼稚園から大学院までの一貫教育、さらに卒業生以外にも門戸を開くリカレント教育など、誰もが生涯を通じて学び、成長し続ける社会を創るための機会を提供しています。多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。詳しくは、 https://www.jwu.ac.jp をご覧ください。

▼本件に関する問い合わせ先
学校法人 日本女子大学 入学・広報部 広報課
住所:文京区目白台2-8-1
TEL:03-5981-3163
メール:n-pr@atlas.jwu.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
日本女子大学
ホームページ
https://unv.jwu.ac.jp/unv/
代表者
篠原 聡子
資本金
0 万円
上場
非上場
所在地
〒112-8681 東京都文京区目白台2丁目8-1
連絡先
03-3943-3131

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所