バクスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長兼社長:ジェラルド・リマ)は、本年も「バクスター凝固関連研究基金」(旧バクスター学術研究教育基金)を通して、血友病を含む凝固疾患治療にかかわる研究助成を行います。
「バクスター凝固関連研究基金」(Baxter Coagulation Research Fund, BCRF)は、血友病をはじめとする凝固疾患治療に携わる医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、その他の研究者を対象に、学術研究助成を行うプログラムで、2009年に「バクスター学術研究教育基金」として開始しました。2011年より、血友病に限定せず広く凝固関連疾患へ対象を広げ、その名称を「バクスター凝固関連研究基金」と改め、日本の凝固疾患治療に関する基礎および臨床的知見の集積、医療技術の改良改善、患者さんのクオリティオブライフ(QOL)の向上を目指した医学・看護・薬剤治療研究の支援を目的として助成を行っています。
これまで当研究基金を通して、毎年約5件の研究を助成し、前回は「iPS細胞を用いた次世代型血友病治療の創出」や、「小児の遺伝性血栓性素因に関する臨床および分子疫学研究」など、5件の研究に対して、1件につき最高100万円を助成しました。医師にとどまらず、看護師や薬剤師を含む医療従事者や研究者を対象とした幅広い助成が、凝固疾患領域における基礎研究や臨床研究、関連する議論の促進の一助となっています。たとえば、第3回の助成対象となった研究テーマ「血友病患者の性の問題」は、その後、血友病治療に関する講演や議論において多く取り上げられています。
第6回となる今回も、5件程度の研究に対して、1件につき最高100万円の助成を行う予定です。
バクスター株式会社は、研究基金による医療関係者への支援や自社の研究開発活動をはじめ、さまざまな取り組みを通して、血友病治療の向上に引き続き寄与してまいります。
本研究基金の募集要項の詳細については、
http://www.baxter.co.jp/medical/grant/bhf/index.html をご参照ください。
■バクスターの血友病領域における研究開発について
バクスターは、血友病治療製剤の世界的なリーディングカンパニーとして、50年にわたり、数々のイノベーションを創出しています。バクスター独自の科学技術と戦略的提携により、革新的な技術を応用し、血友病や血液疾患に対する次世代の治療薬の開発をリードしてまいります。血友病やその他の血液疾患の患者さんの
QOL向上への寄与を目指し、低侵襲の投与方法の開発や投与頻度の少ない長時間作用型製剤の開発、インヒビターの発現リスクの低減などに取り組んでいます。
■バクスター株式会社について
バクスター株式会社は、腎不全、血友病、輸液、麻酔、疼痛管理の領域に特化した世界的なヘルスケアカンパニー、米バクスターインターナショナルインクの日本法人です。医薬品、医療機器、バイオテクノロジーを中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供し、医療に新たな価値を創造します。