2022年2月、ウクライナにおける武力紛争が始まったことにより、ウクライナ国内の状況は一変しました。慣れ親しんだ住まいや憩いの場は破壊され、人々は国外への避難を余儀なくされました。避難している人々の多くは女性や子ども、そして高齢者など最も脆弱な人々です。彼らの置かれている環境や医療へのアクセスが急激に悪化していることは明らかであり、適切なケアが必要です。

世界の医療団 日本の事務局長・米良彰子は今回の事態に際し、「ウクライナの一部地域は、2014年の武力紛争ですでに大きなダメージを受けていました。そこから地域医療を立て直そうと、私たち世界の医療団は2015年から地域の組織やスタッフ、住民の皆さんとともに働いてきました。しかし、そのように築いてきた関係や医療の仕組みを、今回の武力紛争が再び壊しました。このような行為を決して許すことはできません。今、私たち世界の医療団は一丸となって事業の組みなおしをはじめています。止むことのない攻撃、厳しい寒さの中でウクライナ国内に残っている人々、そして周辺国へ逃れた人々に必要な医療を提供するため、皆様からのご支援をお願いします。
そして最後に、毎日のように伝えられているこの事態に、こころを痛めている全ての方へ。こころの助けになる考え方を公開しています。気持ちが苦しくなったときに手にとってみてください※」と語っています。

世界の医療団は、2015年からウクライナ国内において約100名の専門スタッフからなるチームで人道医療支援活動を続けてきました。現在もチームの安全確保をしつつ、激化する戦闘で需要が増えているケガの治療に必要な医療資材の提供や、心理専門スタッフによるオンライン相談などを継続しています。その他、さらなる現地のニーズ調査とこれにもとづく支援人材・物資の調達などの準備を早急にすすめています。
これまで信頼関係を築いてきた地域の住民たち、そして今回の攻撃により被災した人々など、いま医療を必要とする全ての人々の支えになることができるよう、寄付の受付を開始しました。皆様からのあたたかいご支援をお願いします。

世界の医療団　ウクライナ支援受付ページ（クレジットカードによるご寄付）
ウクライナ危機 | 国際協力NGO 世界の医療団 (mdm.or.jp)
https://www.mdm.or.jp/project/23646/

ゆうちょ銀行からのご寄付（郵便振替）
お近くの郵便局の窓口に設置してある「払込取扱票」をご利用ください。
郵便振替口座名：特定非営利活動法人メドゥサン・デュ・モンド　ジャポン
郵便振替口座番号：00110-8-172839
通信欄に寄付者の方のお名前、ご住所等ご連絡先を必ずご記入ください。

募金箱の設置にご協力いただける施設・店舗等ございましたら、問い合わせ先へご相談ください。

※記事はこちらからご覧ください（森川すいめい医師 監修）
ウクライナの皆様日本にいる皆様そして戦争を起こしたくなかったロシアの皆様 | 国際協力NGO 世界の医療団
https://www.mdm.or.jp/news/23536/

■世界の医療団について
世界の医療団は、世界74ヶ国で330の活動と17のネットワークを持つ国際NGOです。
1980年の団体発足以来、これまでも自然災害や紛争地域において、人道危機発生時の緊急支援から、その後の長期的な復興支援まで、現地のニーズに即した活動を続けてきました。

■本件に関する問い合わせ先
報道関連の皆様向け
世界の医療団　広報担当
communications@mdm.or.jp

活動への支援を検討くださる皆様向け
世界の医療団　寄付担当
info@mdm.or.jp

ウクライナの状況は非常に深刻で、刻一刻と変化しています。現地の状況や活動内容は随時世界の医療団ホームページ（https://www.mdm.or.jp/ ）をはじめ各種SNSなどでもお伝えしていきますが、報道関係の皆さまにおかれましては、本件につきましてぜひ取り上げてくださいますよう、お願い申し上げます。