走化性を持つバクテリアを用いた新たな化学情報識別技術を開発 ~大腸菌の化学物質センシング能力と機械学習を活用~



法政大学生命科学部 川岸郁朗教授、曽和義幸教授は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長: 徳田英幸)未来ICT研究所バイオICT研究室の田中裕人主任研究員、小嶋寛明室長らの研究グループ、東京大学 岡田真人教授らと共同し、走化性*1を持つバクテリアを用いた化学情報識別技術を開発しました。




【ポイント】
■走化性を持つバクテリアを用いた新たな化学情報識別技術を開発
■大腸菌の化学物質センシング能力と機械学習とを組み合わせて走化性応答を解析
■様々な化学物質を識別するケミカルバイオセンサーの開発に期待



 法政大学生命科学部 川岸郁朗教授、曽和義幸教授は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長:徳田英幸)未来ICT研究所バイオICT研究室の田中裕人主任研究員、小嶋寛明室長らの研究グループ、東京大学 岡田真人教授らと共同し、走化性*1を持つバクテリアを用いた化学情報識別技術を開発しました。


 単細胞のバクテリアも、化学物質をセンシングする能力をもっています。その中でも注目すべきものが、周囲の環境中に存在する多様な化学物質に応答して動きを変化させる走化性と呼ばれる性質です。研究グループでは、走化性を持つバクテリアのうち、多くの知見が蓄積されている大腸菌を光学顕微鏡システムで観察して走化性の変化を自動で高精度に数値化する方法を開発し、数値化したデータを機械学習*2によって解析することで、大腸菌の振る舞いから周囲の化学情報を味見するように識別することに成功しました。



 将来的には、私たちを取り囲む様々な化学物質を識別し、それらが生き物や人に及ぼす影響を定量的に評価するケミカルバイオセンサーの開発につなげることが期待できます。



 本成果は、2022年2月22日(火)(日本時間)に、英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。



※注釈のついた用語につきましては、添付資料「詳細(プレスリリース本文)」をご覧くださいますようお願いいたします。


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 バイオICT研究室
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 川岸 郁朗、曽和 義幸
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【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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