東京薬科大学(東京都八王子市/学長:平塚明)は、6月18日(土)に工学院大学附属中学校で、本学の学生サイエンスコミュニケーター(以下、学生SC)による出前授業『泥電池で発電しよう』を実施しました。このプログラムは、科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」による活動の一環となります。
【概要】
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」による本学「TAMAリケジョ育成プログラム」は、多摩地域に根差し、理系が得意な女子生徒だけでなく、苦手としている女子生徒も、サイエンスの面白さや可能性を実感するプログラムを展開することにより、女子中高生全体の理系への興味・関心を高めていくことを目的としています。身近な問題や事象をテーマにした授業や実験など、社会との接続から、理系の学びを導入し、SDGsへの理解も含め、様々な事象の解決に理系の知識や観点が役に立つことを実感する機会を提供するものです。
工学院大学附属中学校で今回実施された出前実習『泥電池で発電しよう』は、本学生命科学部応用生命科学科 生命エネルギー工学研究室 渡邉一哉教授監修のもと、「TAMAリケジョ育成プログラム」の学生スタッフである 学生SCによって企画・運営され進められました。
授業では、中学3年生94名を対象に、班毎に「泥電池」を作ってもらい、自分の班と他の班の発電量に違いが出た理由について考察しました。微生物を使った新しい発電方法とSDGsとの関連について知ってもらうと共に、理科の面白さや他の教科との関わりを実感してもらうことを目的としています。
(「泥電池」に関する説明はURL:
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202202132189.htmlをご覧ください。)
【学生SC 生命科学部3年 村山 加奈さん のコメント】
Q. 授業の様子はいかがでしたか?
「私が説明を担当したクラスでは、賑やかな雰囲気の中、泥の硬さを学生SCと相談しながら丁寧に泥電池を作成しました。生徒に、発電量を増やすにはどうしたら良いと思うか尋ねると、水分の多い池底の土を使った班の発電量が、林や畑の泥を使った班より多かったことから、「なるべく水分量の多い土を用いる方が良いのでは」という意見や、「発電する微生物を外部から採ってきて、土に混ぜれば良いのでは」などの様々な意見が出ました。積極的に参加してくれた生徒たちの姿が印象に残っています。」
Q. 今後の活動について
「私は学生SCとして、本日と同じテーマでの授業を何度か経験させていただいていますが、生徒にとっては初めての体験です。授業の時間配分や生徒の反応が毎回異なる中で、授業を最大限理解してもらうにはどうすれば良いか、周りの学生SCメンバーや先生方と試行錯誤を繰り返し、より良い活動ができるように皆で努力していきますので、本学の学生SC活動のこれからにぜひともご期待ください。
これまでの学生SC活動で得た企画力や伝える力、様々な状況への対応力は、現在構想中の新たな出前授業プログラムやサイエンスカフェ、記事作成などの学生SC活動に加え、人生の中での様々な場面で活かしていけるものだと改めて確信することができました。」
▼本件に関する問い合わせ先
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