日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)と同社の100%子会社である日鉄鋼管株式会社(以下、日鉄鋼管)は、日本製鉄グループ内における海外自動車用電縫鋼管事業(以下、本事業)について、従来日鉄鋼管のもとに位置づけていましたが、昨今の市場環境の変化に対応し、本事業を一層強化するため、事業体制を見直し、日本製鉄に移管することを本日7 月27 日に合意しました。
1.本事業移管の背景と目的
本事業を取り巻く環境については、コロナ禍やこれに伴うサプライチェーンの停滞から自動車の生産水準が停滞しておりますが、継続するSUV 車の増加や足元以降のEV 車の増加が見込まれる等、質的な構成変化が持続することが想定されます。このような環境変化の中、本事業の存続・発展を図るためには、これまで培ってきた日本製鉄が保有するノウハウ、技術力、開発力を最大限活用し、成長機会を獲得していくことが不可欠であると判断し、本事業を日鉄鋼管から日本製鉄に移管することとしました。これにより、本事業については従来以上にグローバル事業戦略の一体化、生産体制の最適化及び各拠点の保有設備に応じたプロダクトミックスの追求等が可能となり、また日鉄鋼管は国内事業に特化することで、経営資源の集中が図られ一層コスト競争力を強化する等、海外事業、国内事業とも最適な事業体制を構築してまいります。
2.本事業移管の方法と対応
上記目的を達成するため、会社分割により日鉄鋼管を、本事業を担う同社の海外子会社の株式とそれに付帯関連する契約等が帰属する会社と、国内事業を担う会社の2社に分割します。前者は持株会社となり、日本製鉄の直接的な管理下で運営されます(以下、前者を持株会社)。後者には、日鉄鋼管の海外子会社の株式とそれに付帯関連する契約等を除いたすべての事業が承継されます(以下、後者を新会社)。分割の方法の詳細は注記をご参照ください。また、日鉄鋼管の会社概要、過去の財務状況、経営成績等につきましては、同社ホームページ(
https://www.nspc.nipponsteel.com)をご参照ください。
本分割後の持株会社と新会社の概要は次の通り予定しています。
本分割により、日鉄鋼管の国内の生産設備等の資産、契約、従業員は、現在の体制を保ったまま新会社に承継され、国内事業に関する日鉄鋼管の関係先の皆様に対しては、新会社が、従前と同様に対応してまいります。また、本事業に関する日鉄鋼管の関係先の皆様に対しては、持株会社を管理する日本製鉄が全面的に対応してまいります。
(注記)
(1) 会社分割の方法
日本製鉄100%出資による分割準備会社を予め設立した上で、日鉄鋼管を吸収分割会社とし、分割準備会社を吸収分割承継会社として、日鉄鋼管の国内事業及びそれに付帯する資産、負債、契約等の業務全般を承継させる吸収分割を行います。これにより、吸収分割後の日鉄鋼管は本事業のみを保有することとなり、同社を通じて日本製鉄が本事業を担います。
併せて、新会社の商号を「日鉄鋼管株式会社」に変更し、また、持株会社の商号を「日鉄溶接鋼管マネジメント株式会社」に変更します。
なお、上記会社分割による日本製鉄の連結財政状態及び連結経営成績に与える影響は軽微です。
(2) 効力発生日
吸収分割の効力発生日:2022 年10 月1 日
同日に上記の商号変更を行います。
(3) スケジュール
2022 年8 月上旬 分割準備会社設立
2022 年8 月中旬 日鉄鋼管臨時株主総会
〃 吸収分割契約締結
2022 年10 月1 日(予定) 吸収分割効力発生日
〃 上記2社の商号変更
(参考)本事業の海外事業会社
(お問い合わせ先)
日本製鉄 総務部広報センター Tel:03-6867-2977、2135、2146、3419
日鉄鋼管 総務人事部総務人事室 Tel:03-6758-0276
以 上