日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の意匠性チタンTranTixxiiⓇ(トランティクシー)が、熊本県山鹿市の氏神である大宮神社 本殿・拝殿屋根改修事業において、銅葺きからの葺き替えとして採用され、9月1日の竣工祭にてお披露目されました。
また、本殿・拝殿の屋根以外に、燈籠、掲示板の屋根にもチタンが葺かれ、加工が難しい鬼瓦にもチタンが使われております。大宮神社は第十二代景行天皇をお祀りする山鹿市の中心神社で、例祭の「山鹿灯籠まつり」は、室町時代より約600 年続く、熊本県を代表する年中行事のひとつとして数えられています。多彩な意匠と優れた耐食性を持ち、加工性にも優れた日本製鉄の意匠性チタンTranTixxiiⓇが、日本の伝統美を次世代へと受け継ぐために貢献しています。
今回の改修では、約50 年前に葺かれた銅葺き屋根の腐食等経年劣化と熊本地震被災による雨漏りがあり、黄檗(きわだ)建設株式会社(本社:熊本県熊本市)代表取締役であり、宮大工棟梁の黄檗賢二氏がチタンの耐久性とTranTixxiiⓇによる意匠表現を評価頂き、これからの社寺建築に必要な材料として大宮神社、宮司、杉谷博康氏へ推奨、ご理解頂いた事で採用されました。
全国に社寺は約16 万社ありますが、建物のメンテナンス費用縮減や人手不足解消など伝統建築の維持管理に関する様々なニーズが増えています。日本製鉄は、各地域で日本の伝統建築を後世へ残すためにご尽力されている施主、地域の方々や設計者、施工者に対し、耐食性に優れたチタンでの長期的なメンテナンスコスト低減と意匠性チタンTranTixxiiⓇの優れた意匠表現、ならびに加工性に優れることから伝統建築屋根への施工が容易に可能である事などのソリューション提供を通じ、素材の面から伝統建築の継承に貢献します。
チタンは戦後に工業生産が始まった新しい金属ですが、世界的には耐食性や軽量といった機能性が重視された用途が主流です。その中で意匠性チタンTranTixxiiⓇは、独自の技術によって様々な色彩・色調を表現する、日本のものづくりにおいて時を超えて “伝統” と “美しさ” を次世代に伝える世界初のチタンブランドです。これまで浅草寺(東京都)や増上寺(東京都)、北野天満宮(京都府)といった日本の伝統的な神社仏閣をはじめとして、日本国内及び海外の著名な劇場やホテル、美術館、教会等、約700 件以上の建造物に採用されてきた実績があります。
日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求し、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した活動(「住み続けられるまちづくりを」のターゲットである「世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する」)を通じて、これからも社会の発展に貢献していきます。
【物件概要】
(1)物件名:大宮神社 本殿・拝殿御屋根改修(境内整備)事業
(2)所在地:熊本県山鹿市山鹿196
(3)元請け:黄檗建設株式会社
(4)板金工:有限会社井手板金建装社
(5)素 材:日本製鉄 意匠チタンTranTixxiiⓇ
(6)仕 様:緑青仕上げ(アルミナブラスト+緑発色)
(7)使用量:約1.5 トン
(8)竣 工:2022 年8 月
日本製鉄のデザイニングチタン「TranTixxiiⓇ(トランティクシー)」ホームページ
https://www.nipponsteel.com/product/trantixxii/
(お問い合わせ先)
日本製鉄株式会社 総務部広報センター TEL:03-6867-3419
チタン営業部自動車・建材室 TEL:03-6867-3948
以 上