弘前大学(青森県弘前市、学長:福田眞作)教育学部では、JICA(国際協力機構)の委託により、2022(令和4)年8月22日~9月16日の日程で、JICA課題別研修「教員養成課程のアップグレード~教師が変われば未来が変わる~」を実施した。開発途上国12カ国から計16名の研修員が参加。同大教育学部の経験・知見をもとに、その方法論を教授し貢献することを目的として研修を実施した。
日本の教育システムは世界的にみても先進的な体制のもとに実施されている。特に教員養成段階に関しては、教員免許制度を背景に理論的学修と学校実習とで構成される「理論と実践の往還」によって、高度な教育力と教育技術の修得を目指すための教員養成課程が整備されている。
一方で開発途上国における教員養成段階の教育については、「理論と実践の往還」の確立が未整備であることに本質的な課題があるといえる。このたびの研修は、弘前大学教育学部の経験・知見をもとに、その方法論を教授し貢献することを目的として、途上国12カ国から計16名の研修員が参加して行われた。
最終日の9月16日には、弘前大学創立50周年記念会館岩木ホールで修了式を挙行。福田眞作学長、福島裕敏教育学部長ならびにJICA東北センター小林雪治所長らが英語で挨拶を行い、福田学長が研修員一人ひとりに贈答品を手渡した。最後は日本の風習「一本締め」で締めくくり、4週間にわたる弘前大学での研修は修了となった。
研修員は帰国した後、今回学んだ教員養成制度・政策・事業などを参考として、自国の教員養成課程をアップグレードするための提言や取り組みを行っていくことが期待される。
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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