- ロールス・ロイス・モーター・カーズが、世界最高峰のラグジュアリー製品を支えるビスポークのクラフトマンシップを公開
- ロールス・ロイスのフラッグシップ・モデル「ファントム・シリーズII」を日本で初公開
- グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスの代表者が、メディア、お客様、愛好家を対象に、ビスポークの芸術的なボヤージュ(過程)を紹介
- ロールス・ロイスは、最も大きなマーケットの1つである日本で、若い世代のお客様のなど顧客層の多様化が進み、ビスポークの需要が高まっていることを実感している
「ロールス・ロイスといえばビスポーク、ビスポークといえばロールス・ロイス。このふたつは、もはや同義語と言ってもよいでしょう。ロールス・ロイス・ブランドは、日本で最も影響力のある、人々の要求に合わせて特別な車を作り続けています。手作業で製造されるロールス・ロイスの車は、『唯一の限界はあなたの想像力』という私たちのマントラ(真言)に触発されたお客様のためのユニークな芸術作品なのです。」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ アジア太平洋地域ディレクター
アイリーン・ニッケイン
ロールス・ロイス・モーター・カーズは、東京都品川区の寺田倉庫で、ブランド・イベント「Bespoke Voyage(ビスポーク・ボヤージュ)」を開催します。このイベントは、招待客と一般の方々を対象としたプライベート・セッションで構成されます。スーパー・ラグジュアリー・カーのショーケースとなるこのイベントは、ロールス・ロイスの最新モデル、ビスポーク・サンプル、ライフスタイル・アクセサリー、重要なヘリテージを展示し、来場された方々の多様な感覚に訴える自己発見の旅へといざないます。
また、最新のスーパー・ラグジュアリー・サルーンの「ファントム・シリーズII」を日本で初公開します。ファントム・シリーズIIは、世界最高峰のラグジュアリー製品のひとつであるファントムの新たな「表現」です。8代目となるこのファントムでは、お客様からのご要望やフィードバックを反映し、繊細なタッチで外観やデザインの魅力を高めました。
ビスポークの起源
「bespoke(ビスポーク)」という言葉の語源は、「speak for something(何かを前もって依頼・準備する)」という意味の動詞「bespeak」です。この定義は、オックスフォード英語辞典によると、記録に残る最も古い使用例は1583年に遡り、「(商品を)事前に手配する、『注文』する」などの意味で使われていたと記されています。伝え聞くところでは、かつてテイラーでは、顧客が自分のスーツを仕立ててもらうために、好みの布地の取り置きを依頼することがあり、この取り置きが「be spoken for」と表現されたと言われています。ビスポークは、長年にわたり、ラグジュアリー製品が創造される過程の代名詞となっています。
ロールス・ロイスの輝かしい歴史は、常にビスポークに彩られてきました。1900年代の初期に既に、ロールス・ロイスはエンジンとシャシー、ランニングギアを供給し、お客様はコーチビルダーを通じて、自分の好みに応じたボディを製作していました。王族やポップスターなどの著名人に納車されたロールス・ロイスの車には、個性的なものが数多くありました。
ビスポークのジャーニー
新たにロールス・ロイスの車を選ぶことは、熟考を要するプロセスです。当社はお客様から「購入」していただくのではなく、芸術作品のように「制作依頼(コミッション)」をしていただくことになります。ロールス・ロイスの車は、ラグジュアリー製品の中でも特に希少価値が高いため、自動車という概念を覆す存在になっています。ホーム・オブ・ロールス・ロイスで生産される台数は限られています。ロールス・ロイスは大量生産を望まず、完全な正真正銘のラグジュアリーにこだわっています。ビスポークは、工業化された生産の対極にあるものです。
ロールス・ロイスの車は、その手作業による生産工程と素材の性質上、ひとつとして同じものがありません。さらに、お客様からご指定いただく車の仕様は非常にパーソナルで、個々のお客様の嗜好に合わせた唯一無二のものになります。そうした個別の仕様を製品に反映するプロセスは非常に時間がかかるもので、完璧な作品に仕上がるまでに、お客様がロールス・ロイスとともに確認や修正を何度も繰り返すことも珍しくない、極めてユニークなサービスです。1台のロールス・ロイスのビスポークが出来上がるまでのジャーニーは、6か月以上かかることもあります。
「ロールス・ロイスは、日本のお客様の声に注意深く耳を傾けています。なぜなら、お客様の車は真のラグジュアリーのパーソナルな表現であり、しばしば親から子へと受け継がれ、レガシーの象徴となるからです。当ブランドのお客様は、ラグジュアリーに精通した目利きです。ディーラーや東京に拠点を置くチームと協力して、お客様の個性や人柄、インスピレーションに合わせてディテールまで細かく配慮することを最重要視しています。真のラグジュアリー製品の制作依頼は、お客様にも参加していただきます。例えば、お客様は44,000色のエクステリア・カラーをはじめ、さまざまな素材、刺繍、コーチラインなどから選ぶことができます」。ニッケインはこのように述べています。
「小さなことの積み重ねが完璧を生むが、完璧は小さなことではない」
ロールス・ロイスの共同創業者、ヘンリー・ロイス卿が語ったこの不滅の言葉が、1900年代から「世界最高の車」とメディアに呼ばれる製品を生み出す舞台を整えることになりました。何といっても、これは1904年にチャールズ・ロールズとヘンリー・ロイス卿が会社を設立したときの決意表明でした。日本は、世界最高レベルのビスポーク・ロールス・ロイス車と縁が深い国です。世界に1台しかない「ワン・オブ・ワン」から、世界限定生産の「リミテッド・コレクション」、ビスポーク・チームが厳選した装備でお客様の夢の実現をお手伝いする「コミッションド・コレクション」まで、お客様のご要望に応じて様々な方法でご提供しています。
2020年、新型コロナウイルス感染症の流行下でさえ、お客様はロールス・ロイスのビスポークという創造的な表現手段を利用して、癒しを求め、歴史的・家族的な意義を持つ貴重なアイテムを反映したレガシーの制作依頼に時間を費やしました。ホーム・オブ・ロールス・ロイスの職人集団「ビスポーク・コレクティブ」は、ロールス・ロイスの車をキャンバスに見立てて、お客様のインスピレーションを刺激する次のような試みを実現しました。
DUSK IN TOKYO(東京の夕暮れ)
CANVAS:ファントム、レイス、ドーン、カリナン | MEDIUM:ペイント
ファントム、レイス、ドーン、カリナンからなる「Dusk in Tokyo Collection」は、日本の首都を讃えるものでした。複雑で多様な表情を見せるホワイトのペイントは「Dusk in Tokyo(東京の夕暮れ)」と名付けられ、湾岸沿いの大都市に建ち並ぶコンクリートとガラスの高層ビルが、夕暮れ時の暖かい光に照らされている様子をイメージしています。アルミニウムとマイカ(雲母)の薄片を配合し、屈折率を高めたこのペイントは、僅かな光の下でも繊細な色調を作り出します。
ブラックレザーのインテリアとローズゴールドのビスポーク・オーディオ・グリルの組み合わせ、そしてファントムではフェイシアのローズゴールドのクロックケースが、高層ビルの長く暗い影と、ガラスに映る薄れゆく太陽が最後に輝きを作る美しいコントラストを描写しています。昼から夜への移り変わりを描写するのは、日本初となるローズゴールドのスピリット・オブ・エクスタシーで、太陽が沈んでいく様子を表現しています。
ビスポークの究極のキャンバス:ファントム・シリーズII
ファントムは、ロールス・ロイスの頂点に立つモデルとして、特に日本ではエリート層のお客様を魅了しています。ファントムは、ラグジュアリーカーの象徴的存在です。
それゆえに、ファントムがロールス・ロイス史上最も野心的で挑戦的なビスポークの制作依頼を惹きつけるのは、決して偶然ではありません。いわば、傑作を生み出す「ビスポークの究極のキャンバス」としばしば見なされるモデルがファントムなのです。
ファントムは、お客様が望む姿を必ず実現する車であり、「世界最高の車」であるだけでなく、「お客様とその世界にとって最高の車」となります。今日、「典型的な」ファントムの お客様というものは存在しません。ファントムの顧客層は「ラグジュアリーの両極」に広がっており、若い人も年配の人も、モダンな人も伝統的な人も、独力で成功を収めた人も昔からの資産家もいらっしゃいます。そうしたお客様からの制作依頼は、あらゆる分野にわたる興味や影響力を反映しています。両極の一方では、ファントムは反逆児のような、ある種、反抗的な性格を帯びており、若々しくダイナミックで、大胆なイメージを映し出しています。両極のもう一方では、ファントムはラグジュアリーの壮大さと永遠性への賛歌に姿を変えています。
ファントムの大きな強みと魅力は、この「ラグジュアリーの両極」の間のどこにでも、お客様が自分なりのラグジュアリーを定義できることです。そして、その地点がどこであろうと、ファントムそのものが、技術的にも素材的にも、審美的にも運動性能的にも、依然として「世界最高の車」であるという保証があるのです。
ファントム・シリーズIIの日本での販売価格は、60,500,000~円(ファントム)、70,070,000~円(ファントム・エクステンデッド)となります。
ロールス・ロイス:ビスポークのクラフトマンシップをさらなる高みへ
ロールス・ロイス・モーター・カーズでは、お客様に無限に近い創造的な機会をご提供することを重視しており、ビスポークの需要も増え続けています。日本で納車されるロールス・ロイスは、事実上すべてビスポークとなっています。
希少性、ビスポークというシステム、比類なきクラフトマンシップは、ロールス・ロイスの世界最高峰のラグジュアリー・メーカーとしての地位を確固たるものにしていますが、最も重要なことは、それにより日本のお客様がロールス・ロイスの車にご自身のビジョンを反映することが可能になっていることです。ビスポークは、スーパー・ラグジュアリーとそのニーズを熟知したメーカーだけが実現できるサービスとラグジュアリーのレベルなのです。
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