独立行政法人国立美術館(本部:東京都千代田区 理事長:逢坂惠理子)が日本におけるアート振興の新たな推進拠点として設立する『国立アートリサーチセンター』(センター長:片岡真実)は、本日より各事業を本格始動します。
当センターは、「アートをつなげる、深める、拡げる」をキーワードに、国内外の美術館、研究機関をはじめ社会のさまざまな人々をつなぐ新たな拠点として、専門領域の調査研究(リサーチ)に留まらず、情報収集と国内外への発信、コレクションの活用促進、人的ネットワークの構築、ラーニングの拡充、アーティスト支援などに取り組み、日本の美術館活動全体の充実を目指します。
設立日である本日、各事業より詳細が決まった新しい取り組みを発表します。
■詳細が決まった新しい取り組み
【作品活用促進】
国立美術館連携事業
全国の美術館等と協働し、国立美術館のコレクションを活用した2つの連携事業の公募を3月28日から開始し、募集要項等を公式サイトにて公開します。
- 「国立美術館 コレクション・ダイアローグ」
国立美術館のコレクションに自館の所蔵作品を加えて構成した展覧会の企画を、全国の美術館等から募り、応募館を会場として実施します。
・募集年度:2025(令和7)年度 募集期間:2023(令和5)年3月28日~6月30日
・2025年度担当国立美術館:国立工芸館
- 「国立美術館 コレクション・プラス」
自館のコレクションに国立美術館の所蔵作品1点から数点を加えて構成したテーマ展示の企画を、全国の美術館等から募り、応募館を会場として実施します。
・募集年度:2024(令和6)年度 募集期間:2023(令和5)年3月28日~6月30日
・2024年度担当国立美術館:国立西洋美術館
【情報資源】
ウェブサイト「アートプラットフォームジャパン」の持続的な運用と発展
文化庁アートプラットフォーム事業が運用してきた「アートプラットフォームジャパン(APJ)」サイトを継承し、センターにおいて運用開始します。
【ラーニング】
誰もが使いやすい美術館 に向けた取り組み
発達障害のある方とその家族のための美術館案内「ソーシャルストーリー」を、全ての国立美術館分を制作し、3月28日からセンター公式サイト(https://ncar.artmuseums.go.jp)にて公開します。国内でも先駆的な取り組みであり、今後国内の美術館で理解を広げていくことを目指します。