日産ビオパーク西本郷では、3年ぶりにホタル観賞会を開催しました。当社グループの従業員と家族を対象にした観賞会では、6月5日から7日の3日間で100名を超える参加者がありました。また、地域の方々への観賞会も開催し、多数のご来園がありました。説明は当社OBおよび地域有識者で構成されるサポートチームに担当いただきました。

今年はビオパーク内および周辺エリアにゲンジボタルが大量発生し、連日200匹以上が観測されました。地域周辺でもホタルの飛翔が多く、その出所を追いかけた結果、日産ビオパーク西本郷にたどり着いたという来園者もいらっしゃいました。ビオパーク内の「ホタル恋（来い）の小川」では、澄んだ水面に月や星と一緒にホタルの光が反射し、素敵な夜景が演出され、参加した地域の方々からは「美しいホタルが戻ってきた」という感想をいただきました。

日産ビオパーク西本郷はテーマの一つに「失われた自然の回帰」を掲げ、2008年の開園時よりホタル生育地の復活を計画し、2013年には地域有識者やOB、社員の有志による「ホタル恋（来い）の会」を立ち上げました。ホタルの餌となるカワニナの放流や飼育、小川の水質や水温を工夫するなど、長年にわたる取り組みの結果、ホタルの繁殖に成功しました。

日産ビオパーク西本郷とは
今年15周年を迎えた、失われた自然の回帰ならびに地域住民の皆さまとコミュニケーションをはかれる場とすることを目的に、日産化学所有の敷地に設置された工場緑地です。これからもテーマである「動植物にとって生息しやすい水辺と里山林を中心とした生物多様性空間をつくり、地域と社員の憩いの場とする」ための必要な活動を行ってまいります。