認定NPO法人「世界の医療団」(本部:東京・港区 理事長:オスタン・ガエル)は、「世界の医療団フランス」が「避妊と安全で合法な中絶の実現を求める国際キャンペーン」である「Names not Numbers」が開始することを発表致します。このキャンペーンは、かつて「望まない妊娠」で命を落とした女性のファーストネームが刻まれたカードを引くことで、単なる数字ではなく忘れてはならない一人一人の人間だということを署名できるキャンペーンです。
<プロジェクト概要>
◆プロジェクト名:「Names not Numbers」
◆作者名:世界の医療団・フランス
◆プロジェクトサイト:
http://names-not-numbers.org/jp_jp/
<世界の医療団フランスのコメント>
世界の妊娠の40%を占めるとされる「望まない妊娠」は、妊産婦の病気および死亡の主な要因のひとつとなっています。ハイリスク妊娠(特に若年妊娠、間隔の短すぎる妊娠、高齢妊娠)が繰り返されるというだけでなく、非合法の中絶の件数も多いです。望まない妊娠のうち2200万件が劣悪な条件のもとでの人工妊娠中絶につながっています。望まない妊娠にまつわる諸問題を解決するには、女性が、「子どもを何人、どれくらいの間隔をおいて持つかを、自由に責任を持って決定する」権利を持たなければなりません。
世界の医療団フランス:
http://www.medecinsdumonde.org/
<Names not Numbersについて>
サイト上で、「望まない妊娠」により命を落とした女性のファースネームがはいっているカードを引き、署名を集することができます。そうすることで、亡くなった人達を「数」としてではなく「人間」として捉えてもらうキャンペーンです。9月の「カイロ+20」までに多くの人々の署名を集め、「女性の権利」の支援を世界的に訴えていきます。今回初めて、世界の医療団の国際ネットワークを通じて、このメッセージがドイツ・アルゼンチン・イギリス・ベルギー・カナダ・スペイン・スペイン ・日本・スイス・ポルトガル・オランダの一般の人々に向けて発信されます。
お問い合わせ先
報道関係の方: 世界の医療団 広報・片岡英彦 メール: kataoka@mdm.or.jp
申込方法: 社名、媒体名、お名前、取材人数、ご連絡先をメールにてお送りください。電話:03-3585-6436
世界の医療団について
1980年にフランスで設立。現在は14ヶ国に事務局組織を持つ国際ネットワークです。2010年は約80の国と地域で350ものミッションを展開しました。医療・保健衛生分野の専門家ボランティアが中心となり、国籍、人種、民族、思想、宗教などのあらゆる壁を越えて、世界で最も弱い立場にある人々に支援の手をさしのべる活動をしています。世界の医療団 日本の設立は、1995年阪神・淡路大震災の際、フランスから緊急支援に駆けつけたことが契機となっています。