189組が参加した初日の様子をレポート。次回は7月22日(土)・23日(日)の実施です。
東京農業大学第三高等学校(埼玉県東松山市)は、7月中旬から8月上旬にかけ、夏の学校見学会を毎週実施しています。高校受験を検討している中学生とその保護者を対象としており、今年度は7月17日(祝)を初日として、22日(土)、23日(日)、29日(土)、8月5日(土)、6日(日)の6日間の日程が予定されています。
やや駅から離れた立地ながら、学校見学会用の無料送迎バスが運行されており、最寄り駅である東武東上線の東松山駅のほか、JR鴻巣駅や熊谷駅、秩父鉄道の行田市駅からも快適にアクセスすることができます。校内のロータリーに到着したバスを降りると、会場のホールはすぐ目の前。189組の参加者は、受付を済ませると、3つの会場に分かれて着席しました。
イベントの前半は、学校概要に関する説明会です。写真を多用したスライド資料により、教育の四本柱として掲げる「グローバル化」「実学教育」「学内完結型学習体制」「コース別指導」の各々の詳細のほか、部活動や進路、2024年度入試の最新情報まで、学校の全般について幅広く理解することができます。
後半には、農大三高の先生による「体験実際」が実施されます。この日行われた「数学」「英語」「理科」の3教科は、中学生にも分かりやすい内容にアレンジしてあるものの、用意されたテーマや資料は本格的なもの。参加者は、実際の授業さながらの緊張感と、笑い声がほどよく混ざった特別授業を、50分にわたって楽しみました。特に、化学と物理の二本立てで行われた理科の授業は、ちょっとした驚きのある実験も行われて、理科が好きな参加者の好奇心を大いに刺激してくれたようです。そんな様子を後ろから見ていた保護者にとっても、興味深い時間となりました。
また、同じく後半の時間には、「校内見学ツアー」が設けられています。約20人程度の参加者に対して3人の生徒がガイドとなり、普通教室や各教科の特別教室、図書館や体育館、自習室や売店などを、およそ20分で巡ります。体験授業に参加した後に、続けて参加することも可能です。
このツアーのガイドを務める生徒たちは、全員生徒会のメンバー。農大三高の生徒会は3学年で60人を超える大きな生徒組織で、今回のような学校行事にも積極的に企画提案を行い、運営に参加しています。今回の生徒によるツアーは「コロナ禍で受験生の来校機会が減ってしまった状況において、どうにかファンを増やしたい」という生徒会長の思いをきっかけに企画立案し、昨年度から始まったとのことです。
「先導する生徒と説明する生徒の役割を分け、説明の声がグループ全体にきちんと伝わるよう、位置取りなども工夫しています。説明を楽しんでもらえれば、参加者の皆さんも私たちに質問の声をかけやすくなり、より学校のことを知ってもらえますから。」と話してくれたのは、ツアーのリーダーを務める2年生の女子生徒。そのために学校に関する多くの情報を覚えたうえで、アドリブもたくさん加えて説明しているそうです。
ツアーのほかにも、この日は受付や体験授業への誘導など、多数の生徒会メンバーが関わる様子を見ることができました。そんな状況について神山達人校長に伺うと、「学校側から指示していることはなにもなくて、彼らからの提案がこのように形となっています。そんな生徒たちの積極的な姿も、この見学会の見どころと思っていただけたらうれしいですね。」と笑顔で答えてくれました。
東京農業大学第三高等学校の「学校見学会」へのご参加は、事前にホームページからの申し込みが必要です。実施日ごとの体験授業科目や見学可能な部活動、送迎バスの時刻表なども掲載されていますので、あわせてご参照ください。
(東京農業大学第三高等学校・附属中学校「入試情報」ページ)
https://www.nodai-3-h.ed.jp/news/admission
取材・撮影:学校法人東京農業大学 初等中等教育部(TEL:03-5477-2391)