京都産業大学国際関係学部では、専門知識や英語力をもとにグローバルな課題に向き合い行動できる人材に不可欠な「実践力」と「協働力」を養うため、1年次生全員が海外で3週間の国際関係学の課題リサーチを必修科目として行う。
ビジネス、環境、SDGs、多文化共生など、リサーチテーマに沿ったプログラムに参加し、現場感覚や多様な価値への理解を身につける。1年次末という早い時期での課題探求型の研修により、高度な専門知識の修得や英語力の鍛錬、長期留学や海外インターンなど、グローバルなキャリアにむけた学びのモチベーションが高まる。
2023年度は、192人が7カ国8カ所の研修先で、自身の世界観が揺さぶられる濃密な時間を過ごしている。
京都産業大学の国際関係学部は、「国際関係学の専門知識と現場感覚をもち、国際社会の発展と平和に寄与できる」グローバル人材を育成している。国際関係学は、英語を道具とし、国際社会の諸問題を政治、経済、社会、文化、歴史など多角的に分析する学際性が特長である。国際関係学の専門知識、多角的な考察・分析力、現場感覚とコミュニケーション力を鍛えるカリキュラムによる国際関係学の学びは、世界の動きと無関係ではいられない今日の国際社会を生きる上での強い武器となる。
学部カリキュラムにおいて「実践科目」に位置づけられる「海外フィールド・リサーチ」は、本学部の特長的な科目であり、1年次の重要な必修科目である。そのため、主要なプログラム費用(渡航費用、研修校学費、ホームステイなど現地滞在費)は授業料に含まれており、1年次生全員が年度末に渡航し、国際関係学の課題テーマに沿ったプログラムに参加する。1年間の学部での学びと英語力を駆使して現地でのリサーチを行うなかで、自身の未熟さや多様な価値を実感し、関心テーマを深め、2年次以降の学びや将来のキャリアを考える経験となる。
海外フィールド・リサーチは、現地に渡航する前の事前授業、および現地プログラム後の事後授業とあわせて1年間かけて行われる科目である。現地でのフィールド調査の方法や、東南アジア、オセアニア、北米の各地域情勢、現地課題やリサーチ・クエスチョンの設定、渡航先国の政治、経済、社会状況の理解などを事前授業で学び、1年次末に現地研修に参加する。
現地渡航中は、語学研修に加えて、企業や行政機関などへのヒアリング、地域でのボランティア活動、環境保護の現場調査など、リサーチテーマに係る資料収集や調査を行い、リサーチ・クエスチョンについての分析を現地校でプレゼンする。現地での経験や交流を通して多様な価値観にふれ、コミュニケーションの難しさや現実の課題解決の困難を実感することで、現場感覚を養う。併せて、英語でのディスカッションやプレゼンテーションなど実践的な経験を積むことで、情報を理解して多角的な視点で分析、考察し、発信する力を鍛える。
帰国後の事後授業では、現地研修での成果と滞在中の経験をまとめて成果発表を行い、学部での1年間の学びを振り返る機会とする。3週間の研修先から帰国し事後授業で発表する学生たちは、出発前と比べ大きく成長したことが感じられる。これにより、2年次以降に向けた学びへの動機付けや将来のキャリアを考えることに繋がる。
国際関係学部には、「実践科目」として、2年次以降に履修できる「国際キャリア開発リサーチ」がある。国際関係学の学びをグローバルなキャリア繋げる、より実践的なインターンシップ型の実習科目である。東南アジアで商品開発や販売を行う、マレーシアで環境問題に取り組むNGOに参加する、日本企業の現地法人でのインターン、パラオ大統領府や観光局でのインターンなど、多彩なプログラムに多くの学生が参加している。
京都産業大学国際関係学部生にとって、「海外フィールド・リサーチ」への参加は、現場感覚と実践力を身に付け、多様なバックグラウンドをもつ他者と協働し、グローバルに活躍できる力を身に付ける、第一歩となる。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
<関連リンク>
・「海外フィールド・リサーチ」記事一覧
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/s1gk4u000002ws4y.html
・「海外フィールド・リサーチ」概要
https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/ir/f_research.html
・【国際関係学部】「国際キャリア開発リサーチC」パラオ共和国でのインターンシップの中間報告
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/2023_lr/20230904_176_news.html
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