BASF、特定の化学品中間体のバイオマスバランスポートフォリオを拡充

  • ISCC PLUSおよびREDcert2*認証**製品に、ブタンジオール、テトラヒドロフラン、ポリテトラヒドロフラン、3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンを追加
  • 認証済みのバイオマスバランス・アプローチを採用した新製品群によって、化石資源から再生可能原料への転換を実現
  • 欧州、北米、アジア太平洋地域の拠点で製造
BASF(本社:ドイツルートヴィッヒスハーフェン)は、バイオマスバランス製品を拡充し、新たにBMBcertTMの1,4-ブタンジオール(BDO)、テトラヒドロフラン(THF)、ポリテトラヒドロフランPolyTHF、3-(ジメチルアミノ)プロピルアミン(DMAPA)を追加しました。ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンの生産拠点に加え、アメリカ ルイジアナ州ガイスマーの拠点もこれらすべての製品の認証を取得しました。また、韓国の蔚山拠点においてはPolyTHF®の認証を取得しました。これらの認証取得により、BASFは、化石原料の代わりに再生可能資源を使用し、製品のカーボンフットプリント(PCF)を「Cradle-to-gate」(ゆりかごからゲートまで)の各段階で削減することで、サステナビリティ目標の達成に貢献するISCC PLUSおよびREDcert2認証製品を地域で生産して、お客様に提供できるようになりました。

化学品中間体事業本部のプレジデントであるケタン・ジョシは、次のように述べています。
「今回新たに取得した認証は、私たちのポートフォリオにおける主要製品で持続可能性への取り組みと、持続可能な中間体の選ばれるパートナーになるという私たちのビジョンを示しています。バイオマスバランスポートフォリオを通じて、私たちはお客様が化石ベースの原材料を置き換え、製品のゆりかごからゲートまでのカーボンフットプリントを削減することで、持続可能性の目標を達成するお手伝いをしています。化学産業の持続可能性の変革を推進することに取り組んでおり、お客様の持続可能性の目標に貢献するより多くの製品を提供できることを誇りに思っています。」

BMBcertTM***製品は、化石原料の需要削減に貢献します。バリューチェーンの初期段階において、化石由来の原料を認証取得済みの再生可能資源に置き換え、マスバランス・アプローチに従って、対応する再生可能資源含有量を製品に割り当てます。その結果、生産されるBMBcert製品は、従来のBASF製品よりもカーボンフットプリントが低くなります。例えば、旭化成株式会社によると、ロイカ™ブランドのサステナブルなマスバランスグレードのプレミアムストレッチファイバーの生産にBASFのTHF BMBを使用することで、同社の既存製品****と比較してCO2排出量を約25%削減することができるようになります。

多くのバリューチェーンにおける必須原料

BDOはPolyTHF®の製造に使用されます。BASFのお客様は、例えばPolyTHF®を使用して、伸縮性のあるスパンデックスやエラスタンファイバーを製造し、水着、スポーツウェア、下着、またシャツやストレッチジーンズのようなアウターウェアなど、幅広いテキスタイルに使用しています。伸縮性のあるファイバーは、長期にわたって快適な着心地を保証するとともに、湿気や細菌に対する耐性を備えています。また、PolyTHF®は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)製造のための化学的基本的骨格です。BASFのお客様はTPUを使用して、主に自動車産業向けの耐摩耗性・伸縮性に優れたホース、フィルム、ケーブル被覆を製造しています。その他の用途としては、スケートボードや産業用ローラーのホイールなど、様々な製品の製造に使用できる熱可塑性ポリエーテルエステル、ポリエーテルアミド、キャストエラストマーなどがあります。欧州、北米、アジア太平洋地域のPolyTHF®製造プラントを持つBASFは、多用途中間体製品を供給する世界的な主要サプライヤーです。

BDOは、BASFのブランド「Ultradur®」のようなポリブチレンテレフタレート(PBT)の出発原料です。PBTはエンジニアリングプラスチックとして、自動車、電気・電子産業で使用されています(BASFの商品名はUltradur®)。BDOは、医薬品製造に不可欠な溶媒として主に用いられるテトラヒドロフラン(THF)やN-メチルピロリドン(NMP)製造における中間体でもあります。また、電気自動車に使用されるようなリチウムイオン電池の正極材の中間体でもあります。ヨーロッパ、北アメリカ、アジア太平洋地域にBDOの生産工場を持つBASFは、この多用途中間製品の世界的な主要サプライヤーの一つです。

DMAPAはベタイン類の重要な基本的骨格で、肌に優しい液体石鹸、シャンプー、食器用洗剤の製造に使用されています。また、DMAPAは水処理剤や、農業用化学品、潤滑油添加剤、ポリウレタンフォーム、エポキシ樹脂硬化剤の製造にも使用されています。BASFは、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア太平洋地域に生産拠点を持つ、世界有数のDMAPAの製造業者です。

* REDcert2 および ISCC PLUS は、化学産業において持続可能なバイオマスを原料として使用する際のサステナビリティ認証制度です。これらの認証制度に準拠した認証は、使用されるバイオマスが持続可能なものであり、必要な量が生産システムに投入されていることを証明するものです。また、持続可能なバイオマスが対応する販売製品に正しく割り当てられていることも保証します。認証は、独立監査人による現地監査に基づいて授与されます。

** 詳細はこちらをご覧ください。 https://chemicals.basf.com/global/en/Intermediates/sustainability.html

*** BMBcert: バイオマスバランス製品の場合、BASFはフェアブントの生産設備において、製品の生産に通常必要な化石原料の100%を再生可能資源に置き換えます。再生可能炭素は、最終製品では物理的に特定できませんが、認証済みのマスバランス・アプローチにより、再生可能な炭素の割合がその製品に完全に割り当てられます。この CoC(Chain of Custody: 加工・流通工程の管理)の手法を、バイオマスバランスといいます。透明性を確保するために、BASFの各バイオマスバランス製品について、広く認知されたマスバランス基準に準拠していることが第三者機関によって認証されています。

**** ニュースリリース:
https://chemicals.basf.com/global/en/Intermediates/sustainability.html

※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。

■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。

BASFの中間体事業本部は、持続可能な化学品中間体の開発、製造、マーケティングにおけるグローバルリーダーです。とりわけアミン、ジオール、多価アルコール、酸、スペシャリティなど、ポートフォリオには600種類以上の製品を取り揃え、コーティング剤やプラスチックから医薬品、作物保護に至るまで、幅広い産業に革新的なソリューションを提供しています。当社の中間体は、最終製品の特性を向上させ、生産プロセスの効率を高めるだけでなく、お客様のサステナビリティ目標の達成を可能にします。ISO9001認証を取得した部門として、当事業本部は欧州、アジア、北米に生産拠点を置き、グローバルなネットワークを展開しています。

PolyTHF®は多くの国でBASFの商標として登録されています。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン株式会社
広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL:03-6427-1627
basf@kartz.co.jp

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この企業の情報

組織名
BASFジャパン株式会社
ホームページ
https://www.basf.com/jp/
代表者
石田 博基
上場
非上場
所在地
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-4-4OVOL 日本橋ビル3階
連絡先
03-5290-3000

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