捺染インクジェットプリンター「FOREARTH」と、ファッションブランド「ANREALAGE」のコラボレーション作品第3弾を2025年秋冬 パリ・ファッションウィークで発表
今回のコラボレーションは、前回の 2025年春夏 パリ・ファッションウィークに続き3回目となります。ショーで発表された全24の衣装の内、20の衣装にFOREARTHでプリントされた生地が使用されました。
パリ・ファッションウィーク ウィメンズコレクションは、2025年3月3日(月)から3月11日(火)までフランス・パリで開催されます。ANREALAGEのショーは、パリ現地時間の3月4日(火)16:00にパリの中心、シャンゼリゼ通りとセーヌ川を結ぶジョルジュサンク通りに面した、19世紀後半に建てられ歴史的建造物に指定されているゴシック様式の大聖堂「American Cathedral」で、ランウェイ形式で発表されました。フランス出身のエレクトロニック音楽デュオで元ダフト・パンクのトーマ・バンガルテル氏による荘厳な音楽と、森永氏のプリントと光の斬新なコレクションが融合し、大きな盛り上がりをみせました。ファッションとアート、そして歴史的な建造物が融合する瞬間をデザイナーの森永氏は創造し、訪れた人々にとって忘れられない体験となりました。
今回のコラボレーションでは、ジャガードなどテクスチャーのある生地が使用され、FOREARTHの高発色でありながら生地表面の凹凸や質感を維持したプリント技術に高い評価をいただきました。また、染料染色に比べプリント工程が少なく、小ロット・短納期にも対応していることから、予期せぬ生地やデザインの変更へも迅速に対応することができました。FOREARTHの水資源に依存せず、ロケーションフリーなプリントはデザイン制作現場近くでの設備設置が可能となり、リードタイムの少ない柔軟なクリエイティブ活動を支援します。
■森永 邦彦氏からのコメント
更に、今回のコレクションでは、ブラックスクリーンプリントのテキスタイルに何通りものデザインを映し出すことで、一着の服の中に多様な表情を生み出す試みに挑戦しました。固定されたデザインから解放し、ファッションをより自由なメディアへと拡張する試みは、"Creative Free"を掲げるFOREARTHの理念とも深く共鳴しています。この3回の取り組みを通じて、プリント技術の進化がファッションの表現をどこまで拡張できるのか、その可能性をより強く実感しています。
■捺染インクジェットプリンター 「FOREARTH」
1)Water Free Concept
FOREARTHは、生地のプリント時に水の使用量を限りなくゼロ※まで減らすことができるため、従来の捺染に必要な大型の前後処理機やスチーマーなどの設備機器が不要になります。そのため、エネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減することにも寄与します。
2)Creative Free
繊維・アパレル業界で重要な生地の風合いを生かした柔らかい手触りを実現し、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細なプリントが可能です。
3)Location Free
水資源に依存しない捺染で、設置場所を選ばず、適地・適量生産により、物流コストや在庫の削減に貢献します。
※FOREARTHは、プリント・乾燥のみで全工程が完了します。プリント工程では水を使用せず、ウォーターフリーを実現しました。また、機器のメンテナンスに使用する水の量にもこだわり、循環ベルト洗浄システムを搭載しており、搬送ベルトの洗浄水を循環システムでフィルタリングしながら再利用します。生地1㎏あたりの水使用量を0.02L(当社調べ 2022年)まで削減しました。
https://www.kyoceradocumentsolutions.com/ja/our-business/industrial/textile-printing/index.html?utm_campaign=or&utm_medium=other-medium&utm_source=other-source&utm_term=kc-press&utm_content=forearth
<FOREARTHでプリントされた生地が使用された衣装の一覧>
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