デロイト トーマツ、大学や研究機関の研究シーズと企業や起業家候補をつなぐプラットフォーム構築を開始
マッチングにより共同研究や技術スタートアップ創出を促し、研究シーズの事業化や技術の社会実装に貢献することを目指す。
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:斎藤祐馬 以下、デロイト トーマツ)は、大学や研究機関の技術シーズと、企業や起業家候補を結びつけるマッチングプラットフォームの構築を開始します。本マッチングプラットフォームは、共同研究の立ち上げから大学発スタートアップ創出を促し、技術シーズの事業化・社会実装までを一貫して支援するもので、日本の技術革新を加速させることを目指しています。近年、アントレプレナーシップ教育の拡大や政府の後押しにより2024年度の大学発スタートアップの起業数は5,074社と過去最多*となりました。しかし、経営やマーケティングなど事業化に必要なノウハウや人材の不足、事業化までの足の長さから資金調達のハードルが高いなどの課題があります。また、大学関係者からは、学内で起業家を支援するノウハウの充実や人材育成が必要などのニーズが挙げられ、研究者が待遇面や事業化へのサポートが受けられないなど支援不足が理由になり、海外流出することも大きな課題となっています。一方、企業や経済界からは、組織文化の違いに起因するコミュニケーションギャップや意思決定スピードの違い、知的財産の取り扱いなどがハードルとなっているという課題も寄せられています。
大学や研究機関が有する最先端技術の事業化は、日本の世界市場での競争力強化に向けて欠かすことはできず、研究成果を確実に社会実装へと橋渡しする仕組みと、それを推進するプレイヤーの育成・投入は、喫緊の課題です。デロイト トーマツは、2013年よりスタートアップと大企業や投資家との事業提携を生み出すことを支援する早朝ピッチイベント「Morning Pitch」の運営や、国内100校を超える大学等の学生や職員約7,000名に対してアントレプレナーシップ教育を実施しています。今般、そのノウハウやネットワークを活用して、技術シーズの事業化にむけたマッチング支援を行います。
本プラットフォームでは、大学の研究シーズをはじめとしたディープテック領域で新規事業立ち上げに携わってきたデロイト トーマツの専門家が、大学・研究機関と密に連携し、企業や社会のニーズを踏まえた技術シーズの探索やテーマ設定を行います。さらに、企業側への説明に向けたピッチ準備や資料作成の支援、マッチング時の交渉サポートなどを通じて初期段階のコミュニケーションギャップを解消し、その後の連携を円滑に進める体制を整えています。また、スタートアップや大企業とのJV設立など事業化の着地に至るまで必要に応じて伴走支援を行います。
マッチングプラットフォームのイメージ
取り組みの第一歩として、北海道内の大学等の研究機関から研究開発型スタートアップの創出・育成を目指す北海道未来創造スタートアップ育成相互支援ネットワーク「HSFC」(読み:エイチフォース)と連携し、2026年1月30日に東京丸の内でマッチングイベントを以下の通り開催します。
【開催概要】
日時:2026年1月30日(金) 18:00~21: 00
場所:新東京ビル「Join 4ths」(東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル4階)
概要:北海道大学、北海道科学大学、公立はこだて未来大学から、アグリ分野、医療分野、船舶分野、スポーツ分野の研究シーズを発表
申込方法:右記より受付 https://peatix.com/event/4718937/view
主催:デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
今後は、本イベントの実績や来場者からのフィードバックなど基に、取り組みのブラッシュアップを行いながら、全国の大学や研究機関、コンソーシアムとの連携を進め、定期的なマッチングイベントの開催を継続していきます。さらに、研究シーズを体系的にデータベース化し、企業のニーズと即時に結び付けることができる新たなシステムも順次リリースする予定です。研究成果の発掘から事業化までを一貫して支援するプラットフォームとして進化させ、日本におけるスタートアップエコシステムの底上げと新産業創出、ひいては国際競争力の向上に寄与してまいります。
*経済産業省「令和6年度大学発ベンチャー実態等調査」(2025年6月速報)
https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250606004/20250606004.html
