SASのアナリティクスとIoTデータが発送電網の安定性向上とスマートグリッド化に貢献

SAS Institute Japan株式会社

~Salt River Projectをはじめとする電力会社がダウンタイムの最小化と発送電網の需要予測にSASを活用~

電力の発送電網はかつてない程の普及を果たし、太陽光パネルから電気自動車に至るまで多種多様な物からエネルギーが発電され使用されています。その結果、発送電網の仕組みが複雑になり、設備全体の安定性の確保が課題になっています。 電力会社は、複雑化する発送電網を管理して安定性を高めるために、設備にセンサーを搭載して、場所、パフォーマンス、天候をはじめ、発電設備や送電設備に影響を与えるさまざまな要素に関するデータをリアルタイムに収集しています。「モノのインターネット(IoT)」の一部であるこうしたコネクテッド・デバイスからストリーミングされるデータにアナリティクスを適用すれば、個々の設備や発送電網設備全体のパフォーマンス予測に必要な情報を収集し、全体の稼動に不可欠な設備の動作停止を予防することができます。 2月9日~11日にオーランドで開催された北アメリカで最大の電力業界向けイベントである「DistribuTECH」でアナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)とOSIsoftは、SASの予測型アナリティクスとOSIsoftのインフラストラクチャ管理ソフトウェアを使用して、IoTが搭載されたデバイスからのデータを活用して発送電網のパフォーマンスを最適化する方法を紹介しました。 【Salt River ProjectがSASを活用】 アリゾナ州のフェニックス都市圏に電力を供給している公共電力会社のSalt River Project(以下 SRP)は、SASとOSIsoftの統合ソリューションを活用しています。 アリゾナバレーの砂漠地帯は、1年の3分の1が38度を超える猛烈な暑さに見舞われます。SRPは、この灼熱の期間の電力需要が上限知らずに高まることを把握しています。SRPはそのような環境下でも電力の需要家が涼しく快適に過ごせるように、「SAS(R) Analytics」とOSIsoftのPI Systemソフトウェアを活用して、設備のパフォーマンスを予測し、それが発送電網全体の信頼性に与える影響をチャート化しています。 将来に目を向けることは、SRPの需要家に対する最も重要な公約のひとつです。優れた分析ツールであるSAS AnalyticsをIoTデータに適用することで、SRPは電力需要を満たし、システムのパフォーマンスを最適化し、コネクテッド・デバイスのメンテナンスに必要なダウンタイムを最小化することができます。例えば、SRPでは、SASを使って数十万台のマシンセンサーから送られてくるデータを分析して、燃料タービンのメンテナンス時期を予測しています。 SRPの供給・取引グループのシニア・ソフトウェア・デベロッパーのスティーヴ・ペトルソ(Steve Petruso)氏は、「設備の安定性は、需要家の皆様にとっても当社のビジネスにとっても極めて重要です。SASを活用すればリアルタイムで予測、計画、行動することができ、フェニックスの気温が24度であろうと40度であろうと、常に発送電網の安定性を保った状態で、需要家に電力を供給し続けることができます」と述べています。 さらにSAS Analyticsを活用することで、OSIsoftのPI System上で取得されたデータを使って、今後5年間の電力供給量と電力需要量を予測することができ、不足電力の購入または余剰電力の販売を正確に行うことが可能です。 【エネルギー業界におけるIoT】 エネルギー業界においてIoTが一般化するにつれ、多くの電力会社がコネクテッド・デバイスからストリーミングされてくるデータとビジネス・データとをいかに統合したらよいかという大きな課題に直面しています。センサーやモニタリング装置からたえまなく生成されてくる膨大なデータ量は、実のところパズルのワンピースに過ぎません。こうしたデータに対してデータ駆動型のアナリティクスを適用すれば、SRPのような電力会社は、測定可能なパフォーマンスをタイムリーに改善できるようになります。 SASは、リアルタイム・データインフラストラクチャ・ソリューションの大手ソフトウェア・メーカーであるOSIsoftと協働して、センサーから送られてくるデータを他のコンテキスト・データと統合して、迅速でより適切な設備メンテナンスに関する意思決定を支援しています。 SASの予測型アナリティクスとIoTが発送電網の信頼性向上にどのように役立っているかの詳細については、下記の英文レポートをご覧下さい。 http://www.sas.com/content/dam/SAS/en_us/doc/solutionbrief/utilities-grid-reliability-predictive-analytics-104816.pdf SASはエネルギー業界をはじめ、関連業界をより包括的にサポートするため、2016年春にIoT製品スイートをリリースする予定です。 <SAS Institute Inc.について> SASは、アナリティクスのリーディング・カンパニーです。SASは、革新的なアナリティクス、ビジネス・インテリジェンス、ならびにデータ・マネジメントに関するソフトウェアとサービスを通じて、80,000以上の顧客サイトに、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。 *SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。 *2016年2月8日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

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