近畿大学医学部附属病院 「熱傷センター」を設立

近畿大学

近畿大学医学部附属病院(大阪府大阪狭山市:病院長 東田有智)は、平成30年(2018年)9月1日(土)、救命救急センター内に「熱傷センター」を設立します。南大阪地域における熱傷診療の拠点病院を目指し、とくに南河内地域における熱傷患者については、軽症から重症まで幅広く受け入れる方針とします。 【本件のポイント】 ●医学部附属病院救命救急センター内に熱傷センターを設立 ●大学病院として患者受け入れ分野の拡張を図り地域に貢献 ●他診療科・多職種によるチーム医療により、''Total Burn Care''を実践 【本件の概要】 近畿大学医学部附属病院救命救急センターは、南河内医療圏における救急医療の要として、昭和57年(1982年)に開設されて以来、南河内医療圏およびその周辺地域に生じた重症かつ緊急の傷病者に迅速に対応すべく、スタッフ陣容と施設を整備しています。 大阪府では年間約300~400件の熱傷症例が救急搬送されていますが、南河内医療圏で発生した熱傷患者の約35%は、同地域の病院で治療を受け入れられずに、圏域外救急病院へ搬送されます。このような現状から、早期に近隣で適切な治療を行うことで熱傷患者の重症化を防ぐことが期待できます。 当院は、軽症な患者についても受け入れることを基本方針として、新たに「熱傷センター」を新設いたします。熱傷対応病室と熱傷処置室(広いシャワールーム)を有しており、熱傷専門医を中心とし、メンタルヘルス科やリハビリテーション科、ケア業務のため看護部など、診療科や職種を超えたチーム医療で熱傷診療に臨みます。 <近畿大学医学部附属病院熱傷センター> ■開設日:平成30年(2018年)9月1日(土) ■場 所:近畿大学医学部附属病院 救命救急センター内      (大阪府大阪狭山市大野東377-2 南海高野線「金剛駅」からバス約15分) 【治療内容】 救急医学科・形成外科による合同診療を幹とした他職種・他チームによるチーム医療。初期治療、全身管理(循環・呼吸・代謝・栄養・感染管理・主要臓器保護)、強力なChemical Debridement治療、早期手術、特殊手術(自家培養表皮を用いたハイブリッド法)、早期からのリハビリ介入瘢痕拘縮の予防・治療、メンタルサポート。 基本方針<Total Burn Care(熱傷の全てに対する治療)>を実践します。 【担当医師紹介】 近畿大学医学部附属病院救急災害センター救命救急センター センター長 近畿大学医学部附属病院熱傷センター 設立準備委員長 教授 北澤 康秀 専  門:重症熱傷の治療、栄養管理、重症患者の全身管理 コメント:火災や事故で生じた熱傷患者のほとんどは、発生地域の救急病院に救急搬送されます。近年わが国では、熱傷とくに重症熱傷の発生が減少しつつあります。結果として、熱傷患者の地域病院への分散が生じ、各救急病院での熱傷症例数も減少しています。そのような状況の中で、熱傷患者を集約的に受け入れる施設を設置することにより、診療水準を上げる必要があります。熱傷病院・熱傷センターが広域地域の熱傷患者を引き受けるのが、欧米での標準です。熱傷センターの設立は私の長年の夢であり、名実ともに活力のある熱傷センターを目指します。 【関連リンク】 医学部医学科 教授 北澤 康秀(キタザワ ヤスヒデ) https://www.kindai.ac.jp/meikan/1306-kitazawa-yasuhide.html ▼本件に関する問い合わせ先 総務部広報室 住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1 TEL:06‐4307‐3007 FAX:06‐6727‐5288 メール:koho@kindai.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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