ファッションブランド 「TELMA」のRakuten Fashion Week TOKYO で発表の2025 春夏コレクションに、FOREARTHでプリントした生地を提供
ファッションブランド「TELMA」のデザイナー中島 輝道(てるまさ)氏は、ファッション業界でグローバルな活躍を期待される新しい才能を育成・支援することを目的に選出される「JFW NEXT BRAND AWARD 2025※1」のグランプリを受賞。同機構が主催するRakuten Fashion Week TOKYOにおいて、初となるランウェイショー形式で2025 春夏コレクションを発表します。この度、当社のインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の開発コンセプトに共感いただいた中島 輝道氏とのコラボレーションが実現し、同製品でプリントした生地を提供する運びとなりました。
9月2日~7日の6日間に渡り開催されるRakuten Fashion Week TOKYOの初日を飾る「TELMA」の最新コレクションは、9月2日のショーで発表された後、渋谷ヒカリエの8/CUBEで行われる「JFW NEXT BRAND AWARD 2025 EXIHIBITION by TELMA」で展示されます。また、そこではショーで使用された生地をプリントした「FOREARTH」に関する展示も行います。
■コラボレーションの背景
TELMAのデザイナー中島 輝道氏は日本のモノづくりにこだわると共に、再生繊維を用いたキュプラ※2や、撚糸(ねんし)※3から手掛けた再生ポリエステルなど環境に配慮した素材を使用し、積極的に環境問題に取り組んでいます。今回、アパレル業界で長年の課題であった捺染時の水質汚染や、在庫過多による生地や衣類の大量廃棄問題などの解決に貢献し、さらに水の使用量を限りなくゼロに近づけた、当社のインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の開発コンセプトに共感いただき、コラボレーションが実現しました。
※1 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催する、新たなデザイナー支援として発足したブランドサポート プログラム
※2 天然素材を原料とする再生繊維のひとつ。
※3 束ねた糸によりをかけることで一本の糸として使えるようにしたもの。
■中島 輝道氏からのコメント
FOREARTHの素晴らしさは言うまでもなく、水の使用量を従来比で99%削減を実現した点です。通常の捺染やインクジェットプリントでは、大量の水を使用することが課題でしたが、FOREARTHの技術は非常に革新的です。
そして、サステナブルであるだけではなく圧倒的に風合いが素晴らしいのが魅力です。従来のインクジェットではどうしても硬さやベタつきがあり、着心地が良いものになかなか出会うことができませんでしたが、FOREARTHのしなやかさには驚きました。
また、今までは交織素材※へのインクジェットは難しく諦めていましたが、組成が違う交織生地にもプリントができる点は驚きました。そして、コンセプトはもちろん、人が着ることまで設計された技術に大変共感しました。人ありきでこそ、私が考えるサステナビリティです。京セラドキュメントソリューションズとのコラボレーションが、TELMAの制作活動を一歩進めてくれたと感じています。改めまして、この素晴らしい出会いに、大変感謝しております。
※経糸と横糸に2種類以上の異なる糸を用いて織られた生地のこと
■Rakuten Fashion Week TOKYO 2025 S/S
会期 :2024年9月2日(月)~ 9月7日(土)
会場 :渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズ、その他 各会場
対象シーズン :2025 春夏コレクション
https://rakutenfashionweektokyo.com/jp/the39th/
インクジェット捺染プリンター「FOREARTH」の特長
FOREARTHは、生地の印刷時に水の使用量をほぼゼロにまで減らすことができるため、従来の捺染に必要な大型の前後処理機やスチーマーなどの設備機器が不要になります。そのため、エネルギー消費量とCO2排出量を大幅に削減することにも寄与します。
さらに、繊維・アパレル業界で重要な生地の風合いを生かした柔らかい手触りを実現し、綿、シルク、ポリエステル、ナイロン、混紡など多種多様な生地への高精細な印刷が可能です。
1)Water Free Concept(水の使用量を限りなくゼロまで削減)
従来の染料アナログ捺染では、4つの工程で水を必要とし、生地1㎏あたり153L※1の水を使用していました。一方、FOREARTHはプリント・乾燥のみで全工程が完了するためプリント工程では水を使用せず、ウォーターフリーを実現しました。また、機器のメンテナンスに使用する水の量にもこだわり、循環ベルト洗浄システムを搭載することで搬送ベルトの洗浄水を循環システムでフィルタリングしながら再利用します。生地1㎏あたりの水使用量を0.02L※2まで削減しました。
※2当社調べ 2022年
2)Creative Free(多彩な表現を、さまざまな生地へ)
京セラ独自開発の顔料インク・前後処理液を使用したFOREARTHは、綿・シルク・ポリエステル・ナイロン・混紡など、さまざまな生地へのプリントを実現します。さらに、インクジェットプリントヘッドユニットが前処理液・インク・後処理液を常に順番に吐出することでそれぞれの性能を最大限に発揮し、生地本来の柔らかさを保持します。
また、版の制約を受けないデジタル捺染ならではの自由度で、高発色・高精細な多様なデザインのプリントが可能です。さらに、レディース、スポーツ、キッズ、ホームテキスタイルなどの幅広いカテゴリーにも対応することでクリエイティブの可能性を広げ、繊維・アパレル業界の新たな価値創造に貢献します。
3)Location Free(今ほしいデザインを、今すぐカタチに)
設備の導入はプリントと乾燥のみで全工程が完了し、従来の染料捺染のような別設備による事前準備工程やスチーム、洗浄などの工程が不要なため、デザインから製品までの工程を大幅に短縮できます。必要な時に必要な量だけプリントすることを可能とし、急な発注にもスピーディーに対応でき、余剰生産の削減につながります。
従来の染料捺染は水資源の豊富な場所に設置されてきました。しかし、FOREARTHは、少量の水しか使用しないことと省スペースデザインにより、設置場所の選択肢が広がります。例えば、オンショアやニアショアなど消費地の近くへの設置も可能です。これにより、リードタイムの短縮や物流コスト削減に貢献します。
■インクジェット捺染プリンター 「FOREARTH」についてはこちら
https://www.kyoceradocumentsolutions.com/ja/our-business/industrial/textile-printing/index.html?utm_campaign=or&utm_medium=other-medium&utm_source=other-source&utm_term=kc-press&utm_content=forearth
当社は、サステナブルなインクジェット捺染プリンター「FOREARTH」を通じて、世界を取り巻くさまざまな社会課題を技術の力で解決し、より良い未来をつくるために、デジタル捺染の世界において貢献できるよう創造の歩みを続けてまいります。
「Rakuten Fashion Week TOKYO」とは
"ファッション・ウィーク" とは、年2回、世界のファッション都市で開催されているファッションの祭典で、ファッション・ショーや展示会で発表される最新コレクションから、次のシーズンのトレンドが生まれています。
世界のファッション・ウィークの中でも、歴史性、話題性から情報発信力が大きい、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で開催されるものは、「5大ファッション・ウィーク」と総称され、大きな影響力を持っています。
東京で開催されるファッション・ウィークが「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京)」です。
ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。