~アレルギーがあっても笑顔で過ごせる環境づくりをめざして!~
藤田医科大学総合アレルギーセンター(センター長:矢上晶子、藤田医科大学ばんたね病院[名古屋市中川区尾頭橋三丁目6番10号]内に設置)は、
免疫・アレルギー疾患を抱える方々の治療と就学・就労の両立を支援するための手引書を医療機関、企業、学校関係者向けに発行いたしました。
本手引書は、厚生労働省の「
令和6年度免疫アレルギー疾患患者に係る治療と仕事の両立支援モデル事業」の一環として作成され、当センターがモデル事業を通じて明らかにした課題を整理し、両立支援を成功に導くためのポイントをまとめたものです。
◇手引書の主な内容
・構築した両立支援システムの概要
・両立支援の必要性に関する調査の結果
・実際に両立支援が有効であった事例の紹介
・両立支援の経験から分かった課題
・就労現場で考えてほしいアレルギーと仕事の両立
・両立支援を成功に導くポイント など
◇配布・公開について
・全国のアレルギー疾患対策医療拠点病院78施設を中心とする医療機関、企業、学校などに冊子を配布
・藤田医科大学総合アレルギーセンターのホームページで公開し、どなたでもご覧いただけます。ダウンロードも可能。
URL:https://www.fujita-hu.ac.jp/general-allergy-center/support/handbook.html
手引書では、これまでに行った両立支援例を課題毎に分類して紹介。
支援のポイントや配慮すべき事項を「症例検討会からのメッセージ」という形でわかりやすくアドバイスしています。
■藤田医科大学総合アレルギーセンター
総合アレルギーセンターは、総合アレルギー科、小児科、呼吸器内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、消化器内科などの医師に加え、高度な専門知識と技術をもった医療スタッフ(看護師、薬剤師、管理栄養士など)が、それぞれの専門性を交え、精力的にアレルギー疾患の臨床、研究、教育、情報提供等を行っています。
■厚生労働省「令和6年度免疫アレルギー疾患患者に係る治療と仕事の両立支援モデル事業」
本モデル事業は、免疫アレルギー疾患のために、就職が不利になった方、仕事量や内容が制限された方、仕事のために通院が制限された結果、症状が悪化した方や子どものアレルギー疾患の治療・通院等のために仕事が制限されている方が一定数いるという現状を鑑み、「患者又はその家族が安心して治療と仕事を両立できること」を目的として実施されました。
当院は、令和5年度・令和6年度の本モデル事業実施法人として2年連続で採択されました。なお、令和6年度は、当院(愛知県)の他、7つの都道府県アレルギー疾患医療拠点病院が採択されました
『都道府県:医療機関』
北海道:北海道大学病院、栃木県:獨協医科大学病院、東京都:国立成育医療研究センター、三重県:国立病院機構三重病院、大阪府:大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター、山口県:山口大学医学部附属病院、福岡県:国立病院機構福岡病院
■企業向け両立支援勉強会
子どもだけでなく全年齢、全方位のアレルギー疾患に対応できる当センターの利点を活かし、企業向けに職業性アレルギー対応も含めた内容の勉強会を開催するなど、より実効性の高い両立支援の実現をめざしています。
本手引書15~21ページでは、実際の就業現場での課題やその対策を考える上で参考にできるよう、愛知県企業を中心に行った勉強会の様子やアンケート結果を紹介しています。
ホーユー株式会社で実施した両立支援企業向け勉強会の様子
『勉強会実施企業』 ホーユー株式会社、株式会社アイシン、日本特殊陶業株式会社、株式会社池田模範堂、スギホールディングス株式会社