【ポイント】
・サクリピンが血圧上昇抑制作用を示すことを発見。
・サクリピンが肌のハリを保つ成分であるコラーゲンの分解酵素の活性を阻害することを発見。
・サクリピンが肌の保湿成分であるヒアルロン酸の分解酵素の活性を阻害することを発見。
詳細については添付PDFまたは本学サイト(
https://www.meijo-u.ac.jp/news/asset/64b171af379f55d9f80e4272b07298c1.pdf)からご覧いただけます。
名城大学 大学院総合学術研究科の景山伯春教授(分子生物学)のグループは、古くから日本で食用利用されているラン藻(シアノバクテリア)の一種、「スイゼンジノリ」に含まれる美容成分「サクリピン」が肌質改善作用を示すのに加えて血圧上昇抑制作用を有することを発見しました。これらの成果は、サクリピンがスキンケア化粧品への配合剤として有望な天然由来化合物であるだけでなく、健康維持・増進に関与する機能性成分であることを示すものです。自然界において、スイゼンジノリは環境変化の影響で絶滅が危惧される状態になっていますが、食用海苔同様に養殖が可能です。スイゼンジノリに含まれる有用成分の応用利用によってスイゼンジノリの需要が増えることは、養殖業や環境保全活動の活性化につながり、絶滅回避につながることが期待されます。本研究成果は、2025年4月15日(日本時間)にアメリカの生化学・分子生物学の国際誌「AIMS Molecular Science」に掲載されました。
【掲載論文】
雑誌名:AIMS Molecular Science
タイトル:Functional evaluation of saclipins A and B derived from the edible cyanobacterium Aphanothece sacrum: New bioactivities for anti-wrinkle and anti-hypertension
(食用ラン藻 Aphanothece sacrum 由来のサクリピンAおよびBの機能評価:抗シワおよび抗高血圧のための新たな生理活性)
掲載日時:2025年4月15日(日本時間)に電子版に掲載
DOI: 10.3934/molsci.2025007
URL:
https://www.aimspress.com/article/doi/10.3934/molsci.2025007
【本件に関するお問い合わせ先】
・研究内容に関すること
名城大学大学院総合学術研究科 教授
景山 伯春(かげやま はくと)
Tel: 052-838-2609
Email: kageyama@meijo-u.ac.jp
・広報担当
名城大学渉外部広報課
Tel: 052-838-2006
Email: koho@ccml.meijo-u.ac.jp
▼本件に関する問い合わせ先
名城大学渉外部広報課
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メール:koho@ccml.meijo-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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