~当社とグロービス共同で育成研修企画 サバゲ―や美術鑑賞など体験も~
“サバゲ―”を通じてチームビルディングを学んだ3月上旬の研修 (3月12日、東京都新宿区)
異業種11社社員で半年間の学び
「日頃接することのない価値観や新たな視点をシャワーとして浴び、気づきを得てもらいたい」―。木村晋也さん(当社経営戦略本部新事業開発統括部統合企画部長)は、ビジネス教育を行うグロービスと連携し、新規事業に取り組むリーダー向け研修を企画しました。研修の狙いは異なる業種の参加者との連携や視点の共有を通じて、イノベーションを創出できる人材を育成すること。「参加者には腹を割ってお互いの経験を共有してもらいたい」と木村さんは強調します。
3月から半年間のプログラムで始まった同研修には、当社社員だけでなく、金融、製薬、人材サービス業界などから計11社の新規事業に関わる社員が参加。プログラムにはサバイバルゲームや美術鑑賞など、机上の学習だけでない体験型授業も含まれます。
その理由について、木村さんは急速な技術革新や市場環境の変化、顧客の価値観の多様化などを挙げ、「変化に素早く対応していくには、自社の力だけでなく外部のパートナーと共創することが必須。そのための高い関係性構築力が今求められています」と説明します。
東京都現代美術館で行われた研修で自身の印象に残った作品についてグループで話し合う参加者たち
研修は人脈拡大の「トリガー」
3月上旬の第1回目は、東京都新宿区の “サバゲ-スタジオ”で、変化の激しい環境下で迅速に対応するためのリーダーシップや組織行動を学ぶプログラムを行いました。参加者は異なる企業の人とチームを組み、勝つための戦略を計画、武器庫や収容所などを模した緊張感ある会場で、白熱したチーム戦を繰り広げました。参加した当社MSB※部事業開発グループの篠原貴志さんは、刻々と局面が変化する中チームで目標達成することについて、「プレッシャーある状況で即座に意思決定する難しさに気づけた」とし「全員の目標への理解、達成のための手段が合っているかなど、常に問い続けることが大事だと感じた」と振り返りました。東京都現代美術館で行われた第2回は、「ものの見方や感じ方」をテーマに、鑑賞した作品についてグループ討議などを通じて、対象物に対する自身と他者の認識や解釈の違いの大きさについて学びました。
既存ビジネスとは違ったプレースタイルが求められる新規事業領域。リーダーとしての判断軸を磨くと同時に、多様な価値観や視点に対する受容力も強化すべく、今後もさまざまな体験プログラムが用意されています。木村さんは「楽しい方法で学ぶ場を作る。参加者の思い出に残ることで、学びも長期記憶となる。研修は関係性を作るトリガーなので、修了後も活用して各社で世の中にない新たな価値を実現してほしい」と語っています。
グロービスと企画した新規事業ビジネスリーダー研修プログラムの狙いについて語る木村さん
※ MSB = Mobility Service Business(モビリティサービスビジネス)
■広報担当者より
研修というと長時間の座学に「気づいたら集中力が途切れていた」、そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。第1、2回の研修では、思考が途切れる暇もないくらい、参加者同士で活発にコミュニケーションが行われていました。今回の研修で生まれた参加者の人と人とのつながりが、新たなビジネスの萌芽につながるかもしれません。