京都産業大学(京都市北区/学長:在間敬子)神山天文台では、2025年4月19日(土)に講演会・プラネタリウム100周年記念事業公認企画「日本の天文普及の黎明-西村氏・江上氏・金子氏の時代-」を開催しました。日本のプラネタリウム史において重要な役割を果たした3人を講演では深掘りし、彼らの功績を紹介しました。4つの基調講演と自由討論からなる3部構成のプログラムには、100名を超えるたくさんの方々にご参加いただきました。
現在、京都産業大学神山天文台では企画展「西村製作所と中村要~反射式望遠鏡にかけた夢~」を開催しています。この企画展の関連講演会および、プラネタリウム100周年記念事業公認企画として「日本の天文普及の黎明-西村氏・江上氏・金子氏の時代-」を開催しました。
講演では、青木優美香(京都産業大学神山天文台 学芸員)、井上毅氏(明石市立天文科学館)、江上明氏(江上賢三氏のご子息)、安藤享平氏(郡山市ふれあい科学館)の4名が登壇しました。日本の天文普及活動の黎明期を支えた3名―国産反射望遠鏡を開発した西村製作所の初代社長・西村繁次郎氏、江上式プラネタリウムの開発や移動天文教室の活動を行った江上賢三氏、私設天文台の創立や戦後の日本の天文教育に大きな影響を与えた金子功氏―に関する調査報告や人物像について、それぞれの視点から紹介しました。自由討論では、登壇者と参加者の間で新たな情報や疑問が交わされ、活発な意見交換が行われました。会場には、江上式星空投影機の実物と江上氏のアルバムも展示し、参加者が熱心に観覧される様子が見られました。今回の講演会が、今後のさらなる調査のきっかけとなることを期待します。
参加者からは、「講演を聞くことで、企画展の展示をより深く楽しめました」「望遠鏡やプラネタリウムに関わってこられた先人たちの情熱に触れることができました」「京都に宇宙に関係する企業や歴史があることを知り、驚きました」「参加者からの貴重な情報もあり、楽しく拝聴できました」などの感想が寄せられました。
企画展「西村製作所と中村要~反射式望遠鏡にかけた夢~」は、2025年3月15日(土)から6月20日(金)まで開催しています。2026年に100周年を迎える近代的な国産反射式望遠鏡の歴史や、それを完成させた中村 要と西村製作所をはじめ、人々の情熱が形になった軌跡を当時の貴重な品々の展示と共にご紹介しています。
2025年、創立60周年 京都産業大学
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