リコー、プロセスオートメーション事業のグローバル強化に向けて、AIを活用したSaaSプラットフォーム「RICOH Intelligent Automation」を開発

~インテリジェントドキュメント処理・オーケストレーション領域のビジネス展開を加速~

 株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃)は、ドキュメントの仕分けや管理、データの抽出などの業務の自動化を支援するプロセスオートメーション(PA)事業を、グローバルに強化します。このたび、先進的なAI技術を活用したSaaSプラットフォーム「RICOH Intelligent Automation」を開発し、インテリジェントドキュメントプロセッシング(IDP)領域のビジネス展開を加速します。
 RICOH Intelligent Automationは、リコーのPAソリューションのコアエンジンとして機能します。業務上のさまざまなドキュメントから情報を抽出・読み取るインテリジェントドキュメント処理(IDP)に加え、基幹システムなど他のシステムやサービスと連携し、データの保存・活用まで、業務プロセス全体を統合・自動化するオーケストレーション機能を提供します。今後のグローバルでの展開を見据えて、顧客価値の検証のため、先行顧客に対して試験的なサービス提供を開始します。
 リコーはこれまでも、幅広い業種業務のお客様のタスクを減らすため、業務自動化のご支援をしてきました。今後も、地域に根差しつつグローバルに展開する販売・サービス体制による顧客接点の強みを活かしながら、技術開発・ソリューション開発を継続することで、世界中のお客様の業務革新と、より付加価値の高い働き方の実現を支援してまいります。

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【RICOH Intelligent Automationについて】
 RICOH Intelligent Automationは、AIをはじめとした技術でドキュメントの処理を自動化するIDPに強みをもつ、SaaS型のオーケストレーション・プラットフォームです。IDP、インテグレーション、ワークフロー作成という3つの機能をもち、複合機やスキャナーなどのデバイスと各種アプリケーション、多様なパートナーのソリューションと連携し、自由自在に組み合わせることで、データの入り口から出口までのドキュメントに関わる業務の自動化をワンストップで支援します。
 業務上のさまざまなドキュメントを、紙とデジタルが混在する環境においても、一括で処理したいという顧客ニーズに対して、多言語(200言語以上)での対応が可能です。手書き文字の読み取りや、非定形・非構造化文書からのデータの自動抽出、仕分け、文書分割などが可能です。さらに、お客様の業務プロセスに応じて、さまざまなデバイス、システム、技術を組み合わせて、ノーコードでの個別のワークフロー構築も可能なため、既存の運用を大きく変えることなく、最適かつ柔軟にご活用いただけます。
 RICOH Intelligent Automationは、2024年4月に全株式を取得したnatif.ai GmbH(本社:ドイツ)の持つ、インテリジェントキャプチャーと呼ばれるAIを活用した先進的な画像認識やOCR(Optical Character Recognition)の技術などを取り入れています。これにより、紙文書や手書き文書を含むさまざまなドキュメントからの情報抽出機能を強化し、幅広い業務プロセスにおいて自動化・高度化を実現しました。今後、生成AI活用も強化し、AIアシスタント、AIエージェント機能などの追加アップデートも予定しています。

●主な機能
インテリジェントドキュメント処理:AIエンジンを活用し、OCR、HTR(手書き文字認識)、分割、分類、抽出を行う。複数のAIエンジンを組み合わせることが可能。
インテグレーション:複合機・スキャナーなどのデバイスからのスキャン、電子データの取り込み、
データの保存・活用まで、多数のリコー製品、パートナー製品との連携が可能
ワークフロー作成:使いやすいUI/UXで、ノーコードでお客様の運用に合わせたワークフロー作成が可能

【背景】
 デジタルサービスの会社への変革を進めるリコーでは、「プロセスオートメーション(以下「PA」)」と「ワークプレイスエクスペリエンス(コミュニケーションサービス領域)」を、顧客基盤や自社IPといった当社の強みを最大限に活かせる成長領域と位置づけ、経営資源の集中を進めています。お客様の情報のデジタル化とその活用による業務効率化を通じて、働く人をタスクワークから解放するとともに、お客様のハイブリットなワークプレイス環境の構築を支援する、多様なサービスを提供しています。
PA領域の中でも、IDPは今後の市場成長が特に期待されている分野です。Fortune Business Insightsの調査*1によれば、その市場規模は2032年までに、2023年比で11倍を超えるUSD 66,679.3M(約667億米ドル)に拡大すると見込まれています。
 リコーは、PA領域において、複合機やスキャナーなどのエッジデバイスを活用したデータの入出力から、ドキュメントやワークフローマネジメントに関わるアプリケーション、アウトソーシングサービス、まで、幅広い統合的なソリューションを提供し、世界中のお客様の業務の効率化や高度化を支援しています。自社での製品・サービスの開発に加え、戦略的な投資を行い、さまざまな技術やサービスを獲得することでお客様への提供価値を高めてまいりました。今回RICOH Intelligent Automationの開発により、それらのソリューション、サービス、技術を結集し、PA領域での価値提供をさらに加速いたします。
 リコーは、デジタルによる業務プロセスの最適化を通じ、単純作業を減らし生産性の向上を実現すると共に、AI・データの活用により新たな価値を提供し、お客様の創造力の発揮を支援してまいります。


株式会社リコーのコーポレート上席執行役員・リコーデジタルサービスビジネスユニットプレジデントの入佐孝宏は、次のように述べています。
生産性向上や業務効率化など、働く環境の最適化に向けたお客様のニーズが高まる中、ハイパーオートメーション*2の需要が拡大しています。リコーは、お客様がルーティンワークから解放され、より創造的な活動に集中できる環境を創出するために、成長領域の一つであるプロセスオートメーション事業に注力し、リコーグループのAIなどの先進技術を結集した新たなプラットフォーム「RICOH Intelligent Automation」を開発いたしました。
AIを中核に据えたRICOH Intelligent Automationは、データの入り口から出口に関わる多様な業務プロセスの自動化により、単なる生産性向上に留まらず、お客様の働き方に合わせた最適な業務変革を支援します。また、お客様のニーズに応じて柔軟に連携・拡張が可能です。
リコーは今後も、お客様の新たな価値創出と事業成長に貢献し、『“はたらく”に歓びを』の実現に向けて、デジタルサービスの提供を加速してまいります。


*1:出展:Fortune Business Insights Pvt. Ltd.「Intelligent Document Processing (IDP) Global Market Analysis, Insights and Forecast, 2019-2032
*2:機械学習やAI、RPAやiPaaSなど、様々な先端技術を組み合わせ、業務プロセス全体の自動化を推進すること


【背景】
関連情報:RICOH Intelligent Automation 商品ページ
https://www.ricoh.co.jp/special/ricoh-intelligent-automation


※社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

| リコーグループについて |
リコーグループは、お客様のDXを支援し、そのビジネスを成功に導くデジタルサービス、印刷および画像ソリューションなどを世界約200の国と地域で提供しています(2025年3月期グループ連結売上高2兆5,278億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来85年以上にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://jp.ricoh.com/


本件に関するお問合わせ先
<報道関係のお問い合わせ先 >
株式会社リコー https://jp.ricoh.com/
広報室 TEL:050-3814-2806 (直通) E-mail:koho@ricoh.co.jp

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この企業の情報

組織名
株式会社リコー
ホームページ
https://jp.ricoh.com/
代表者
大山 晃
資本金
13,530,000 万円
上場
(旧)東証1部,東証プライム
所在地
〒143-8555 東京都大田区中馬込1丁目3-6
連絡先
03-3777-8111

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