銀座 蔦屋書店(東京都 中央区 GINZA SIX 6F)では、日本画家、川嶋渉の個展「東洋の黒」を4月4日(土)~4月22日(水)の期間、店内イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催します。
《観》2240×1740mm、2025年
特集ページ|
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/53368-1059070313.html
概要
川嶋渉は現代的な空間構成と日本画の伝統技法を融合させ、光と水が織りなす空間を詩的に表現する日本画家です。日本画や書を専門とする家系に育ち、幼少期から美術品や本物の画材に親しんだ川嶋は、物質への意識が自然と画法を生むという考えのもと、岩絵具や膠、墨、硯、筆、和紙などの素材そのものについても徹底した探究を重ねており、京都市立芸術大学美術学部教授・同大学副学長として後進の育成にもあたっています。
「東洋の黒(The Depth Within Ink)」と題された本展では、特に精力的に研究している古墨を用いた作品を中心に、約80点を展示します。さまざまな時代の墨のカルテ(拓)を取り、墨の個性と向き合い、把握した上で、あえて劣化した墨を使用し、作品の中に「時間」を表現しています。多様な黒の表現に触れ、その深さと広がりを体感してください。
《現象No.64》158×454mm、2026年
《現象No58》600×300mm、2026年
アーティスト・ステートメント
私自身に『絵画』を描いているという奢りはない。
むしろ、禅庭を作り出すことによって自己の悟りへと至ろうとした僧侶たちのように、描くことで辿り着こうとしているのである。私は《古墨》という個性的な粒子の煤を水に任せて、《紙》の表層に、『現象』を引き起こしているに過ぎない。その『現象』が『絵画』的な佇まいを見せているが、そこには何を描くのかという作者の意図が希薄に見えることが重要だと考える。目の前に現れた『絵画的な現象』に何を見出すかは、作品と問いを交わした鑑賞者に委ねられる。
私が使用する《古墨》は、何十年・何百年もの歳月が経っている。長い時間を固形の《墨》という形の中に押し込められていた《煤》に、清らかな水を与え、硯でほぐすことで、長い眠りから目覚めさせ、現代に解き放つ。その粒子を、水と共に筆で吸い上げ、紙の上に走らせる。水の中に分散している墨の粒子は、画中で踊り、揺らぎ、ゆっくりと沈む。やがて水が引き、粒子が紙の上に『現象』を浮かび上がらせるのだ。そこには、墨が経た時間をも内包している。
じっと絵の中の庭を眺めて欲しい。そこに数多く存在する、時を超えて蘇った粒子と水との邂逅が引き起こした『現象』に何を観るのか。そこにある墨の深さに目を凝らす様に、己の内側にも目を凝らしてみて欲しい。
プロフィール
川嶋 渉 (かわしま ・ わたる)
1966年京都府生まれ。京都精華大学 芸術学部造形学科日本画専攻卒業後、京都を拠点に制作を続ける日本画家。日本画家や書家の家系に育ち、幼少期から美術品や本物の画材に親しんだ経験を背景に、岩絵具や膠、墨、硯、筆、和紙などの素材そのものの徹底した探究を重ねる。日本画特有の素材を活かした技法で、日本で独自に発展してきた花鳥画を「距離」と「時間」に着目し、更なる展開を試みて来た。
最近では、物質への意識が自然と画法を生むという考えのもと、墨を「粒であり波である」と捉えた作品を精力的に発表している。日展会員賞、京都美術文化賞をはじめ、京都府文化賞功労賞など数々の受賞歴を持つ。
◇受賞・出展歴・肩書
1996年、2002年 日展特選
2004年 京都市芸術新人賞受賞
2004年、2007年、2010年、2014年、2017年、2023年 三越本店にて個展開催
2006年 京都迎賓館 作品制作
2016年 室生寺 室生山水図屏風制作
2020年 KYOTO STEAM2020国際アートコンペティション スタートアップ展(京都市京セラ美術館 東山キューブ)
2021年 Lost in Translation(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)
2023年 第10回日展(日展会員賞受賞)
2025年 第38回 京都美術文化賞受賞
2026年 第44回(令和7年度)京都府文化賞功労賞受賞
現在 日展会員 京都市立芸術大学理事・副学長・美術学部美術研究科教授
作品販売について
会場展示作品は、4月4日(土)11:00より販売開始。
プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
展覧会詳細
川嶋渉 個展「東洋の黒」 (The Depth Within Ink)
会期|2026年4月4日(土)~4月22日(水)
時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
会場|銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
主催|銀座 蔦屋書店
協力|和田画廊
入場|無料
お問い合わせ|info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ|
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/53368-1059070313.html
■川嶋渉氏によるトークショーを開催いたします。墨へのこだわり、墨が日本で利用されてきた歴史をひも解きます。お申し込みは不要、どなたでも参加いただけます。
4月5日 (日)14:00〜トークショー「墨の話」
4月19日(日)14:00〜トークショー「硯の話」
銀座 蔦屋書店
本を介してアートと⽇本⽂化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案します。
住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
営業時間|店舗ホームページをご確認ください。
ホームページ|
https://store.tsite.jp/ginza/
Facebook|
https://www.facebook.com/GINZA.TSUTAYABOOKS/?ref=bookmarks
X|
https://twitter.com/GINZA_TSUTAYA
Instagram|
https://www.instagram.com/ginza_tsutayabooks/
CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
ホームページ|
https://www.ccc-artlab.jp/
Instagram(@ccc_art_lab)|
https://www.instagram.com/ccc_art_lab/