新日鉄住金 第27回新日鉄住金音楽賞 受賞者決定
- 新日鐵住金株式会社
- 2017年01月25日
- 12:18
第27回新日鉄住金音楽賞の受賞者は、以下の方々に決定しましたので、お知らせします。
≪フレッシュアーティスト賞≫ 副賞300万円
服部 百音 はっとり・もね(ヴァイオリン)
【贈賞理由】
演奏技術はもとより、その類まれな集中力と強靭な精神力から放たれる音楽は、同世代の中でも抜きんでており、将来の可能性を感じさせる逸材である。これからヴァイオリニストを目指す人々の希望ともいえるその存在は、まさにフレッシュアーティスト賞にふさわしく、今後のさらなる成熟を期待して今回の贈賞とする。(選考委員・菅沼準二)
≪特 別 賞≫ 副賞100万円
小栗 哲家 おぐり・てつや(プロデューサー・舞台監督・技術監督)
【贈賞理由】
音楽がステージという場所に関わる時、そこに小栗哲家さんがいるかどうかで、関係者すべての心理が変わる。すなわち、小栗さんがいれば、その時必要なすべての要素に安心という文字が刻印されるのである。真の意味の、プロフェッショナル。しかも単身にとどまらず、舞台監督のプロ集団の総帥として後進の育成にも力を発揮してきた。この賞にこれほどふさわしい人物はいない、と考える。(選考委員・池辺晋一郎)
なお、第27回新日鉄住金音楽賞各賞の贈呈は、新日鐵住金株式会社本社において行います。
また、贈呈とは別に、第27回新日鉄住金音楽賞受賞記念コンサートを、平成29(2017)年7月18日(火)に紀尾井ホール(東京都千代田区紀尾井町6番5号)で開催する予定です。
<経歴>
第27回新日鉄住金音楽賞 フレッシュアーティスト賞
服部 百音 はっとり・もね(ヴァイオリン)
1999年9月14日、東京都生まれ。5歳よりヴァイオリンを始め、6歳で桐朋学園附属子供のための音楽教室に入室。
2009年、リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール(ポーランド)のジュニア部門で史上最年少第1位及び特別賞を受賞。同年、全日本芸術コンクールで第1位。ヤング・ヴィルトゥオーゾ国際ヴァイオリン・コンクール(2013年、ブルガリア)、ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクール(2013年、ロシア)及びボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリン・コンクール(2015年、スイス)でグランプリを受賞。
2010年より日本やロシア、スイス、イタリア、ポルトガル、ドイツなどヨーロッパ各地で演奏を行っている。2014年9月にはハチャトゥリアン音楽祭(アルメニア)、2015年4月にはトランス・シベリア芸術祭(ロシア)に出演。2015年4月にはウラディーミル・アシュケナージ指揮、EUユース管弦楽団とスイス及びイタリアで演奏。2016年11月から12月にかけて名古屋、大阪、東京(紀尾井ホール)でリサイタルツアーを行った。
2016年10月デビューCD「ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ワックスマン:カルメン幻想曲」を発表。『レコード芸術』誌特選盤等、高い評価を受けた。
使用楽器は上野製薬株式会社より貸与されているピエトロ・グァルネリ。
鈴木亜久里、大谷康子、辰巳明子、ザハール・ブロン各氏に師事。
現在、ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)に在籍。東京音楽大学附属高等学校特別特待奨学生。
第27回新日鉄住金音楽賞 特別賞
小栗 哲家 おぐり・てつや(プロデューサー・舞台監督・技術監督)
1949年3月13日、愛知県生まれ。1972年より舞台監督助手として活動を始める。舞台監督としての初仕事は1976年、関西二期会「アルバート・ヘリング」。その後、二期会オペラ「フィガロの結婚」(1976年栗山昌良演出)をはじめ、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、バイエルン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などの引越公演や冨田勲氏のサウンドクラウド・プロジェクトでも活躍する。
自ら舞台監督集団・株式会社クリエイションを主宰する傍らプロダクション・スーパーバイザーとしても活躍し、1998年株式会社アートクリエイションを設立する。
1986年サントリーホール・オープニング・ホールオペラ、1992年愛知芸術文化センター・オープニング・セレモニーを始めプロデュース・オペラを8年間で6作品、1998年びわ湖ホール・オープニング・ガラ、1999年1月から同劇場でのプロデュース・オペラ「ドン・カルロ」から8年間で9作品、2005年12月から兵庫県芸術文化センターのプロデュース・オペラに携わる。そのほかにも、数多く来日する海外有名オペラハウスの引越公演、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、ヘネシー・オペラ・シリーズ、NISSAY OPERAシリーズなどを手掛ける。2007年9月には愛知県芸術文化センター会館5周年記念「ガラ・コンサート」の演出構成を手掛ける。
劇場建設アドバイザーとして、愛知県芸術文化センター、新国立劇場、静岡グランシップ、まつもと市民芸術館、長岡市立劇場、ビッグハート出雲の創設に携わる。現在、札幌市民ホール、堺市民芸術文化ホールにアドバイザーとして携わっている。
<新日鉄住金音楽賞>
Nippon Steel & Sumitomo Metal Music Awards
新日鉄住金音楽賞(旧称・新日鉄音楽賞、平成24(2012)年10月より改称)は、平成2(1990)年に新日本製鐵株式会社(当時)の創立20周年と、同社が提供してきた「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞です。この賞を通して、日本の音楽文化の発展と、将来を期待される音楽家の方々の一層の活躍を支援することを目的としています。
【賞の概要】
フレッシュアーティスト賞〔副賞300万円〕
将来を期待される優れたアーティストを対象とした賞。
選考方針としては、技術のみにかたよらず、音楽性、将来性を重視し、広い範囲から選出、その年の最優秀者を決定し、賞を贈る。
特別賞〔副賞100万円〕
クラシック音楽をベースにした活動を行っている個人を対象とした賞。
演奏家に限定せず、幅広いジャンルの中から、音楽文化の発展に大きな貢献を果たした方に対して、賞を贈る。
【選考委員】
[委 員]
菅沼 準二(東京芸大名誉教授)
寺西 基之(音楽評論家)
池辺 晋一郎(作曲家)
[顧 問]
三善 清達(音楽評論家)
新日鐵住金株式会社
新日鉄住金音楽賞運営事務局
(公益財団法人新日鉄住金文化財団 受託事業)
〒102-0094
東京都千代田区紀尾井町6番5号
電話 03-5276-4500(代表)
FAX 03-5276-4527