長く寒い冬が終わり、出会いと別れの時が近づいてきました。私たち日本人にとって、この季節に、ほんのひととき咲き誇る桜は、何度見ても特別な思いを呼び起こすもの。そして、満開の桜の下で楽しむ「お花見弁当」と「美味しいビール」も、年に一度だけの特別な楽しみです。

最近のお花見は、さながら「SNS向けの写真撮影会」の様相を呈しています。そのため、「多人数で美味しく食べられる」「お花見ならではの季節感あふれる食材を楽しめる」「ビールなどのお酒によく合う」というのはもちろん、「インスタグラムをはじめとしたSNSで映える魅力的なビジュアル」というのが、特に重要な要素になって来ているのです。
「美味しさ」と「美しさ」を兼ね備えた料理提案で、ファッション関係者からの圧倒的支持を得ている寺井幸也さんによると「お花見弁当は、冷めても美味しいことは当然ですが、旬の食材を使って色鮮やかに仕上げたいですね。美しい切り口を見せればインスタグラムでもバッチリ映えます」とのこと。
個性豊かなお花見弁当に合わせて、自分好みのクラフトビールと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。




イチオシのインスタ映えお花見料理 ＆ クラフトビール！

（1）【 鰆（さわら）の韓国味噌漬け焼き × JPL 】
ほろ苦さとキレの良さが特長なJPLには、旬で脂の乗った甘い鰆が相性抜群。韓国味噌とチリパウダーで少しピリ辛に味付けすることで、おつまみ感がぐんとアップ。鰆のジューシーな脂、甘み、ピリ辛な味わいとJPLの苦味が見事にマッチします。



Good Partner ! ▷ グランドキリン JPL（ジャパン・ペールラガー）

国産麦芽を使用、国産ホップを一部使用した、ラガータイプならではのしっかりとした味わいと上質なキレと深みが感じられる、醸造家のクラフトマンシップが詰まったビール。

（2）【 イタリアンポテトサラダ × IPA 】
IPAの華やかでフルーティーな香りをさらにひきたてるためにイタリアンな味付けに。潰したじゃがいもにフルーツトマトとジェノベーゼを加え、粉チーズをふりかけました。フルーツトマトの甘さとバジルの香り、IPAの香りが口の中で合わさるとなんとも高貴な味わいに。



Good Partner ! ▷ グランドキリン IPA（インディア・ペールエール）
国産麦芽と複数の個性豊かなホップを使用した、エールタイプならではの華やかな香りが際立つ、醸造家のクラフトマンシップが詰まったクラフトビール。

（3）【 ビーツと鯖の春巻き × JAZZBERRY 】
ほんのりピンク色でラズベリーの香りと酸味が特長的なJAZZBERRYには、ビーツでピンク色に染めたポテトと鯖、大葉が入った春巻きを。見た目の相性はもちろん、ほのかに香る大葉とクランベリーが実によく合います。JAZZBERRYの軽めな口当たりには、少しボリュームのある揚げ物がベストバランスです。



Good Partner ! ▷ SVB JAZZBERRY（ジャズベリー）
ラズベリー果汁を加えて醸造した爽やかな飲み口と、華やかなルビー色の液色が特徴！ 肉やシーフードなどとの相性は折り紙つき！

（4）【 うるいの生ハム巻き × COPELAND 】
旨味、甘味、苦味のバランスが良いピルスナーであるCOPELANDには、軽いおつまみを合わせましょう。生ハムで巻いてあるのは旬の「うるい」。香りはほとんどなく、シャキッとした食感と粘りが特長的。生ハムの塩味とうるいの爽やかな食感が、次の一口を誘う心地よいアクセントになりビールが進みます。



Good Partner ! ▷ SVB COPELAND（コープランド）
日本のビール産業の祖で、スプリングバレーブルワリーの創設者の名を冠したピルスナー。麦芽の旨味と甘味、アロマホップの上質な香りと苦味が複雑に調和した味わい。


旬の素材を色鮮やかに。インスタ映えするビジュアルを意識しよう。

今回は春のお花見という事で、桜の花の色とリンクするような「ピンクの揚げ春巻き」や、控えめな見栄えになりがちなお稲荷さんの口を上向きにして、彩り豊かな具材を乗せる事により、華やかに魅せるのがポイントになります。ピンクや紫の色はお弁当を華やかに見せるには大切な色で、ビーツや柴漬け、生ハムなどを使って淡いピンクの彩りを加えましょう。お稲荷さんも、旬の菜花としらす、柴漬け入りの和えもの、サーモン・とびっ子・塩昆布、黒納豆に明太子とうるいのトッピングなど、お好みのものをこんもり盛り付ければご馳走に仕上がります。インスタ映え間違いなしのお花見弁当、皆さんも是非参考にしてみてください！



寺井 幸也（てらい・ゆきや）｜レストラン勤務を経て、2015 年よりケータリング「幸也飯」を開始。「幸せ を届ける」美しく華やかな料理は、有名モデルや芸能人、Instagram(@yukiya.terai)でも常に評判。12月13日に初のレシピ本『幸也飯〜彩り映える・おもてなしの作りおき〜』が辰巳出版より発売。
2018年はカフェプロデュースや商品開発などでも活躍するなど今最も旬な料理人の1人だ。