新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)は、2016年2月に米国における冷間圧造用鋼線の製造・販売会社であるNIPPON STEEL & SUMIKIN COLD HEADING WIRE INDIANA INC.(以下、NSCI)を設立し、2016年6月より工場の建設・試運転・顧客へのサンプル出荷等を進めて参りましたが、このたび営業運転を開始いたしましたのでご報告致します。
新日鉄住金は、タイ、中国に続き海外3拠点目となる北米に二次加工拠点を設けたことで、グローバルに伸長する特殊鋼需要をきめ細かく捕捉します。新拠点となるNSCIは36千トン/年の生産能力を持ち、最大40mmまでの鋼線が製造可能となります。お客様に近い立地を活かし、日系自動車・部品メーカーの主要な生産拠点を網羅し、高いデリバリー能力を発揮して参ります。
熱間圧延線材に二次加工(酸洗・皮膜、伸線、熱処理等)を加えて生産される、冷間圧造用鋼線(※)の主な用途は自動車用ボルト等の重要保安部品であることから、材質・表面疵等の品質は極めて高い水準が求められます。これに応える為に新日鉄住金及びNSCIは両社連携して熱間圧延線材・二次加工一貫での厳格な品質管理を行っています。
なお、NSCIは、新日鉄住金の棒線事業ブランドSteeLinCⓇ(スティーリンク)の旗印の下、鉄の可能性を極限まで追求した商品メニュー(高強度ボルト用鋼(MBシリーズ・ADSシリーズ)や工程省略鋼(新軟質線材、冷間鍛造用非調質鋼(NHFⓇ・SUC80D))等)を活用し、鋼材と加工との組み合わせ(「鋼材×工法」)最適化をご提案することにより、お客様の製品価値向上に貢献して参ります。
お客様向け初出荷を前に撮影
(※)SteeLinCウェブサイト 冷間圧造用鋼線商品ページ
http://www.nssmc.com/steelinc/product/xsteelia/cold_heading.html
【新会社の概要】
名 称 : NIPPON STEEL & SUMIKIN COLD HEADING WIRE INDIANA INC.(略称:NSCI)
所在地 : インディアナ州シェルビービル
事業内容 : 冷間圧造用鋼線の製造・販売
資本金 : 2,400万US$
CEO : 木村 英興
出資比率 : 新日鉄住金株式会社42%、松菱金属工業株式会社5%、日鉄住金精鋼株式会社5%、
宮崎精鋼株式会社5%、株式会社サンユウ1%、豊田通商株式会社12%、
日鉄住金物産株式会社10%、株式会社メタルワン10%、住友商事株式会社10%
投資金額 : 約5,000万US$
投資内容 : 酸洗・皮膜ライン1基、伸線機4基、熱処理炉2基
生産能力 : 36千トン/年
(お問い合わせ先)
総務部広報センター TEL:03-6867-3419、2146、2977、2135
棒線事業部代表 TEL:03-6867-5512
以 上