株式会社乃村工藝社(本社：東京都港区）と株式会社カヤック(本社：神奈川県鎌倉市)は、発想支援アプリケーション「ひらめきエンジン」（Win/Mac OS対応）を2018年6月28日より販売を開始いたします。「ひらめきエンジン」では、リアルタイムで抽出するトレンドワードと、あらかじめ設定していたワードをランダムに組み合わせ、次から次へとビジュアライズし続けることで思いもよらないアイデアの種を生み出します。思考の外側からの発想を可能にし、個人での企画立案や複数人でのブレインストーミングの場で活躍するアプリケーションです。

＜開発背景＞
近年、人工知能（AI）などの情報処理技術の進化はめざましく、記憶や認識、データ取集やその処理などは人のレベルを凌駕しつつあり、人からAIに代替されてゆく事が多くなると考えられます。そのような状況の中ではAIによる代替が難しい「人が発想する」ことの重要性がより高まってゆくと考えられます。そこで人の発想を支援する目的で、多くのワークプレイスを設計する乃村工藝社と、様々なWebコンテンツやアプリ開発を手掛けるカヤックの知見を生かして、株式会社本田技術研究所と共同開発を行ってきました。



＜主な使用方法＞ ・Google（日英）　・Twitter（日英）
・Yahoo!（日英）　・Wikipedia（日英）
・はてなブックマ－ク（日）

＜主な設定機能＞
●設定したいキーワードは20個まで、自由入力が可能。興味のあるトレンド情報を自由に選択可能
[デモ映像]　https://youtu.be/0BVNrjNHsCU


＜従来の発想法との違い＞
２つのワードをランダムに組み合わせる発想法は従来ありましたが、もとになるワード群はすべて自分で設定しなければならず、“意外な組み合わせ”は生まれるものの、それぞれのワード自体は想定内に留まるため、ワードを追加していく必要がありました。ひらめきエンジンでは、情報処理技術によるデータ収集・記録と、面白さを見出すという人の得意領域を組み合わせることで、人の発想する能力をより高めることができるものとしています。具体的には、組み合わせる２つのワードのうちの１つをWebから抽出するトレンドワードにすることで、個人が直接見聞きして経験する範囲を超えた“意外な言葉による意外な組み合わせ”を可能にするとともに、“最新情報をもとにした新たな発想”まで支援することを可能にしました。さらに合成したワードの記録を行っており、後で見返すことも可能としています。

＜利用場所イメージ＞
ワークプレイス内のデジタルサイネージや打合せスペースのモニター、社員の個人PCなどを想定しています。発想支援を目的としたアプリではありますが、カラフルで有機的なアニメーションは空間の彩りのひとつにもなります。


コミュニケーションスペース(乃村工藝社：本社)

会議スペース(カヤック)　

リフレッシュエリア(HondaイノベーションラボTokyo)

＜今後の展開＞
上記利用場所に留まらず、日常生活で発想が必要とされるシーン(旅程の立案や毎日の献立等)での活用を目指しています。

＜導入状況＞
共同開発３社の他に、一部の企業に試験的に導入しています。

＊記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。