新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)、日新製鋼株式会社(以下、日新製鋼)、日鉄住金鋼管株式会社(以下、日鉄住金鋼管)、日鉄住金ステンレス鋼管株式会社(以下、日鉄住金ステンレス鋼管)及び日新製鋼ステンレス鋼管株式会社(以下、日新製鋼ステンレス鋼管)は、新日鉄住金グループの溶接ステンレス鋼管事業(以下、本事業)の早期かつ最大限のシナジー発揮を実現するべく、新日鉄住金による日新製鋼の完全子会社化が行われた後の2019年4月1日を目途に、以下のとおり事業統合・再編すること(以下、本統合再編)に合意し、本日付で本統合再編に係る基本合意書を五社間で締結いたしましたので、お知らせいたします。
(1)日鉄住金鋼管、日新製鋼及び日新製鋼ステンレス鋼管が行う自動車用ステンレス電縫鋼管(※1)事業(以下、ステンレスERW事業)について、日鉄住金鋼管に集約すること。
(2)日鉄住金ステンレス鋼管が行うTIG溶接鋼管(※2)及び日新製鋼ステンレス鋼管が行うTIG溶接鋼管・レーザー溶接鋼管(※3)の製造・販売に関する事業(以下、ステンレスTIG・レーザー溶接事業)を統合するため、両社を合併すること。
※1:ステンレス電縫鋼管:主として自動車排気ガス処理装置用に、Cr系ステンレス鋼板を素材としERW溶接で製管。
※2:TIG溶接鋼管: 主としてプラント配管やボイラー配管用に、TIG溶接(タングステンを用いたアーク溶接)で製管する鋼管。Ni系ステンレス鋼板を素材とし、製造可能範囲が広い。
※3:レーザー溶接鋼管:主として配管、屋内配管、給湯器配管や熱交換用に、レーザー溶接(レーザー光を熱源とした溶接)で製管する鋼管。Ni系、Cr系ステンレス鋼板を素材とし、加工性が高く、TIG 溶接に比べ生産性が高い。
1.本統合再編の目的
新日鉄住金及び日新製鋼は、2017年3月の新日鉄住金による日新製鋼の子会社化後、本事業において、製造・販売・調達等の各分野での連携、相互補完を進めてまいりました。しかしながら、今後の社会、産業構造の変化等の厳しい事業環境に対応し、成長、発展を遂げていくためには、新日鉄住金グループの本事業の総力を結集し、シナジーの最大化に取り組む必要があると判断するに至りました。
新日鉄住金グループにおいては、マーケットセグメント別・製法別に新日鉄住金および関係会社等で機能分担することで、市場領域単位での営業力発揮、技術的差別化を図るとともに、事業運営の効率化を実施してきました。この方針に基づき、今般、ステンレスERW事業、ステンレスTIG・レーザー溶接事業についても、それぞれの事業ごとに経営資源を持ち寄り、事業戦略の一体化並びに生産体制の最適化及び操業技術のベストプラクティスの追求による競争力の強化を通じ、あらゆる顧客ニーズに対応できる体制を構築し、今後の成長、発展を図るべく、2019年4月1日を目途に、本事業を統合・再編することといたしました。
2.本統合再編の内容
(1)ステンレスERW事業再編の内容
ステンレス電縫鋼管については、これまで日鉄住金鋼管及び日新製鋼ステンレス鋼管がそれぞれ製造を行い、日鉄住金鋼管及び日新製鋼がそれぞれ販売を行ってまいりましたが、2019年4月1日以降は、日新製鋼の商権を日鉄住金鋼管に集約することを予定しております。また、その後、需要家から製造移管の承認を得られ次第、製造についても日新製鋼ステンレス鋼管から日鉄住金鋼管に集約する予定です。
(2) ステンレスTIG・レーザー溶接事業統合の内容
ステンレスTIG・レーザー溶接事業については、これまで日鉄住金ステンレス鋼管及び日新製鋼ステンレス鋼管がそれぞれ製造・販売を行ってまいりましたが、2019年4月1日以降は、両社を統合し、その統合新会社が製造・販売を行う予定です。
なお、本統合再編の詳細事項については、別途五社間で協議し、2019年1月を目途に締結する正式契約において定めることを予定しております。
3.本統合再編の日程(予定)
2018年8月2日 基本合意書締結
2019年1月頃(予定) 正式契約締結
2019年4月1日(予定) 本統合再編の実行日(効力発生日)
(お問い合わせ先)
新日鉄住金 総務部広報センター Tel:03-6867-3419、2135、2146、2977
日新製鋼 総務部秘書・広報チーム Tel:03-3216-5566
日鉄住金鋼管 総務部総務室 Tel:03-6758-0276
日鉄住金ステンレス鋼管 営業企画調整部 Tel:03-3254-2432
日新製鋼ステンレス鋼管 業務部総務グループ Tel:06-6416-1031
以 上