日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下、日本イーライリリー)は、女性活躍推進と営業変革を目的とする「新世代エイジョカレッジ」に参加し、フォーラム部門のファイナリストに選出されました。2月15 日に実施された「新世代エイジョカレッジ・サミット2018」(主催:新世代エイジョカレッジ実行委員会、後援:経済産業省)にて、直接面会を基本とした営業スタイルを変える実証実験結果を発表しました。
「新世代エイジョカレッジ」は、営業職の女性(以下、「エイジョ」)のさらなる活躍を目指してスタートした異業種合同プラットフォームです。第5回となる今回は、「『当たり前』を打破する次世代型営業モデルの創出」をテーマに、フォーラムでの話し合いと各社での実証実験を通じて、課題解決への提言を行いました。1.破壊と創造、2.労働生産性、3.顧客価値の追求、4.巻き込み力、5.汎用性を観点に有識者が審査し、全15社参加した中で、第一次、第二次審査を経て、ファイナリスト5チームが選出されました(フォーラム部門)。
日本イーライリリーは、「新世代エイジョカレッジ」のコンセプトに賛同し、営業職の女性社員の育成を目的に昨年から参加しています。顧客のニーズに合わせて営業スタイルを変更しファイナリストに選出された昨年に続き、今年は長時間労働になりがちな営業スタイルの『当たり前』を見直し、オンライン面談と定時退社の日を設ける施策を考案しました。上司である営業リーダーのサポートのもと、マーケティング部門や人事部門など他部門も巻き込みながら実証実験を実施し、2回の審査を経てファイナリストに選出されました。今回の施策では、診療業務終了後の時間をMR(製薬会社の営業担当者)からの情報提供の時間と考えていた医師の意識にも変化が生まれ、医師の働き方も変化するといった効果もありました。
メンバーのリーダーを務めた西岡美帆さんは次のように述べています。「プロジェクトに参加したことでより深く顧客のニーズについて考えることができたことや、社内社外の様々な方々から意見をいただき実施内容を改善していく作業は大変でしたが学びの大きいものでした。チームのみんなと一丸となって取り組んだことも貴重な体験でした。これからここで学んだことを共有してさらに広げていきたいと思います。」
日本イーライリリーでは、今後、ファイナリストの「エイジョ」メンバーが社内のマネジメント層に対して施策を提言する場を設けると共に、社内の他部署にも共有し、営業職の女性の活躍推進を図っていきます。
提言:「ET(Effective use of Time)型営業~顧客と営業を新しい手段でつ・な・ぐ~」
◆背景
製薬業界の営業は、短時間の面談のためにも長時間にわたる待機時間や移動時間があり、時間を生産的かつ効果的に使う事が困難で、また顧客にとっても1日の終わりの時間に訪問することが珍しくありません。医師側には、場所や時間に関わらずタイムリーに情報がほしいといったニーズがありました。
◆施策
対面での営業スタイルの「当たり前」を見直し、情報提供に関する顧客のニーズを把握し、本社との協働とオンライン面会の導入を実施しました。また自身の自己実現に活用するため「プレミアムサムデイ」を設定し、生産的かつ効果的な働き方で捻出した時間を、家族と一緒に過ごす時間にしたり、ジムに通ったりと社員一人ひとりにあった使い方ができるように促しました。実施にあたっては営業部門のほかに、マーケティング部門や人事部門なども加え、オンライン面会を行った医師も含め、100名を超える方を巻き込んだ実験となりました。
◆結果
オンライン面会の導入では、8割を超える医師から新しい面会方法として好意的な反応があり、「有意義な時間だった」、「忙しいスケジュールの中でオンライン面会は効率がよく、また、担当者の顔や資料を見ながら話が聞け、必要な情報をすぐに得ることができた」という高い評価が得ることができました。また、移動時間が31%減、顧客との面会のために費やす待機時間は24%減となり、結果として面会時間は38%増加させることができました。
「プレミアムサムデイ」でも、MRのゴールデンタイムといえる夕方に定時退社をしたにも関わらず、労働生産性への意識を大きく改善でき、待機時間や移動時間を削減し、売上実績では前年同月比でプラスの成果となりました。プライベートの時間が増えることで、家族との時間や自己研鑽の時間が増加し、充実感、達成感にもつながりました。さらにはMRがゴールデンタイムに訪問しないことでMRだけでなく顧客にとっても夕方時間の有効活用につながったという声を得ています。
日本イーライリリーは、「革新は社員から」と考え、「ダイバーシティ&インクルージョン」に戦略的に取り組み、多様な働き方の推進と生産性の向上を通じ、ニーズが多様化する医療現場の中で、患者さんやご家族、医療従事者への貢献を最大化することを目指しています。昨年5月の社屋移転に先立ち、4月よりフレックスタイム勤務者のコアタイム廃止や在宅勤務の拡大など、多様な働き方を推進すると共に、新社屋ではフリーアドレス制の全社的な導入や形態の異なる会議室やフリースペースなど多様なスペースの設置により生産性の向上にも取り組んでいます。日本イーライリリーは今後も引き続き、働きがいのある職場づくりを推進し、世界中の人々のより豊かな生活のために貢献できる企業となることを目指して邁進してまいります。
※ 「新世代エイジョカレッジ」のエントリーチームや審査の詳細は公式ホームページをご覧ください。
http://eijyo.com/topics/summit2018/
日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。
詳細はウェブサイトをご覧ください。
http://www.lilly.co.jp